とし‐ごもり【年籠もり】
大晦日(おおみそか)の夜、社寺に参籠して、新しい年を迎えること。《季 冬》「とかくして又故郷(ふるさと)の—/一茶」
とし‐ごろ【年頃】
《古くは「としころ」》 1 外見から判断した、だいたいの年齢。年のころ。「—は四〇歳くらいの男性でした」 2 一人前の年齢。特に、女性の結婚するのにふさわしい年齢。妙齢。「長女が—を迎える」 3...
年(とし)寒(さむ)くして松柏(しょうはく)の凋(しぼ)むに後(おく)るるを知(し)る
《「論語」子罕(しかん)から》寒い冬にこそ、他の植物がしおれても、松や柏(このてがしわ)は緑を保っていることがわかる。人の真価は艱難(かんなん)にあって初めて知られるたとえ。
とし‐ざかり【年盛り】
最も体力、気力の充実した年ごろ。働きざかりの年ごろ。壮年。
とし‐した【年下】
年齢が他の人よりも少ないこと。また、その人。年少。⇔年上。
とし‐せん【年銭】
厄年の人が年頭や節分に、厄払いのために四辻(よつつじ)などに自分の年の数だけの金銭を包んで捨てるまじない。また、その金銭。
年(とし)高(たか)・し
年を取っている。高齢である。「仏の御年よりは御—・し」〈大鏡・陽成〉
とし‐た・ける【年長ける】
[動カ下一][文]とした・く[カ下二]年齢を重ねる。年を取る。また、ある程度の年齢になる。「—・けた倅(せがれ)」〈浄・冥途の飛脚〉
年(とし)立(た)ち返(かえ)・る
「年が返る」に同じ。「—・る朝(あした)の空の気色」〈源・初音〉
年(とし)立(た)・つ
1 年が明ける。新年になる。《季 新年》「—・つや音なし川は闇の中/万太郎」 2 年月が経過する。「吹き抜けの風穴があるということを、—・ってから聞きましたが」〈鏡花・高野聖〉