うみ‐さち【海幸】
１ 海でとれる獲物。海藻・魚介類などの海産物。うみのさち。⇔山幸(やまさち)。 ２ 海の獲物をとる力をもった道具。⇔山幸。「—を以ちて魚釣らすに、かつて一つの魚も得給はず」〈記・上〉
うみさち‐やまさち【海幸山幸】
日本神話の一。弟の山幸彦（彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)）は兄の海幸彦（火照命(ほでりのみこと)）に漁猟の道具をとりかえてもらい、漁に出たが釣り針をなくしてしまう。釣り針を返せと責められた...
うみ‐の‐さち【海の幸】
「海幸(うみさち)」に同じ。⇔山の幸。 [補説]作品名別項。→海の幸
うみのさち【海の幸】
洋画家、藤田嗣治による壁画。京都丸物百貨店の大食堂の壁を飾ったもので、昭和11年（1936）の作品。砂浜を背景に、魚介類を入れた籠を持つ二人の女性を描いたもの。東郷青児による「山の幸」と対になっ...
おの‐ごこう【小野御幸】
白河院が、雪の朝に洛北小野皇太后歓子(かんし)を訪問した故事。皇太后が、「屋内から雪見もなされまい」と、庭に席を設けたので、院はその風雅の心に感嘆したという。古今著聞集・十訓抄などにみえる。雪見御幸。
おおはら‐ごこう【大原御幸】
⇒おはらごこう（大原御幸）
おはらごこう【大原御幸】
謡曲。三番目物。観世・宝生(ほうしょう)・金剛・喜多流。後白河法皇が大原寂光院に建礼門院を訪ねると、女院は安徳帝の最期などを物語る。金剛・喜多流では「小原御幸」。
かん‐こう【還幸】
［名］(スル) １ 天皇が出先から帰ること。還御(かんぎょ)。 ２ 神が神幸先から帰ること。
きん‐こう【欣幸】
幸せに思って喜ぶこと。「—の至り」
ぎょう‐こう【行幸】
［名］(スル)《「ぎょうごう」とも》天皇が外出すること。行く先が2か所以上にわたるときには巡幸という。みゆき。→行啓(ぎょうけい)
