げんかこう【幻花行】
今官一の小説。昭和24年(1949)刊。戦争中、戦艦長門に乗艦した自身の経験をもとに書かれた作品。
げん‐きゅう【幻嗅】
⇒幻臭
げん‐け【幻化】
仏語。幻と化。幻はまぼろし、化は仏・菩薩(ぼさつ)の神通力による変化(へんげ)。実体のない事物、また、すべての事物には実体のないことのたとえ。
げん‐げつ【幻月】
月の両側に1個ずつ、別に月があるように見えるもの。空中の氷晶により光が屈折してできる暈(かさ)の一種。《季 秋》
げん‐さい【幻妻/衒妻】
1 広く女をいう語。特に、美人をいうこともあり、また、女をののしってもいう。「酒も—も向う持ちで、腹の痛まん散財や」〈上司・太政官〉 2 自分や他人の妻を卑しめたり、親しみを込めたりしていう語。...
げん‐し【幻視】
幻覚の一。実際にはないものが、あるように見えること。
げんししゃのぶんがく【幻視者の文学】
安東次男による文芸評論集。昭和35年(1960)刊行。梶井基次郎、中原中也などを取り上げる。
げんし‐つう【幻肢痛】
すでに切断された手や足がまだあるように思われ、痛みを感じる状態。
げん‐しゅう【幻臭】
幻覚の一。実際にはない異臭を感じること。幻嗅(げんきゅう)。
げん‐しゅつ【幻出】
[名](スル)まぼろしのように現れること。また、ぼんやりと出現させること。「こはわが…驚怖の—する所なるか」〈鴎外訳・即興詩人〉