けっ‐たる・い
[形]《「かったるい」の音変化》くたびれてだるい。「—・くなった様に庖丁(ナイフ)と肉刺(フオーク)を投げ出して」〈魯庵・くれの廿八日〉
けつ‐ぜん【孑然】
[ト・タル][文][形動タリ]孤独なさま。孤立しているさま。「魯庵子—として孤灯と相対す」〈魯庵・社会百面相〉
けろ‐けろ
[副] 1 「けろり1」に同じ。「お糸は、けれども存外—としたものだった」〈里見弴・今年竹〉 2 「けろり2」に同じ。「午後には—と癒って」〈魯庵・社会百面相〉 3 「きょろきょろ」に同じ。「—...
けん【圏】
1 周囲をかこった形。輪。「主筆席の周囲に三、四人が—を作っていた」〈魯庵・社会百面相〉 2 (接尾語的に用いて)一定の範囲。「合格—」「アジア—」
けん【権】
[名] 1 他を支配する力。権力。「兵馬の—を握る」 2 物事を行う資格。また、他に対して物事を主張・要求する資格。権利。「参政—」「サーブ—」「嬢様の聟君を択ぶ—は俺にあるんだ」〈魯庵・社会...
けん‐ぎ【権宜】
その場に応じての処置。臨機のはからい。「併(しか)し一時の—として西洋人に相談して見ちゃあ奈何(どう)だ」〈魯庵・社会百面相〉
けん‐のう【権能】
1 法律上、ある事柄について権利を主張し、行使できる能力。公の機関の権限についていうことが多い。「大臣の—が大自在とも思わんから強て成ろうとも思わない」〈魯庵・社会百面相〉 2 ある物事をするこ...
けん‐ぺい【兼併】
[名](スル)他国の土地などを自国の所有として併合すること。「勢力強大なるものが小国を—するは当然の道理で」〈魯庵・社会百面相〉
けん‐りゃく【権略】
その場に応じた策略。権謀。「政治家の—で、対手(あいて)に由(よっ)ては心にない事を口にする例(ためし)は若干(いくら)もある」〈魯庵・社会百面相〉
げき‐えつ【激越】
[名・形動](スル)感情が激しく高ぶること。感情が高ぶって言動が荒々しくなること。また、そのさま。「—な口調で演説する」「情に—して理義を忘るる為に」〈魯庵・「破垣」発売停止に就き当路者及江湖に...