ちょう‐じゃ【長者】
1 《「ちょうしゃ」とも》年上の人。また、目上の人。年長者。 2 《「ちょうしゃ」とも》徳のすぐれている人。また、穏やかな人。「そこは温厚の—だから、別段激した様子もなく」〈漱石・吾輩は猫である...
ちわ‐ぶみ【痴話文】
恋心をしたためた手紙。恋文。艶書(えんしょ)。「博士論文よりは恋の—」〈魯庵・社会百面相〉
枕席(ちんせき)に侍(はべ)・る
女性が男性と共寝する。枕席を薦(すす)む。枕席に侍(じ)する。「尤も老人の事じゃから—・らすわけではないが」〈魯庵・社会百面相〉
ちん‐と
[副] 1 ととのっているさま。きちんと。「家の様子も…—致しておりまする」〈紅葉・二人女房〉 2 とりすましたさま。つんと。「奥様方は人形のように—冷(すま)して」〈魯庵・社会百面相〉
つうぞくかんそぐんだん【通俗漢楚軍談】
江戸中期の読本(よみほん)。明代の「西漢通俗演義」の翻訳。15巻。7巻まで夢梅軒章峰、8巻から称好軒徽庵(きあん)訳。元禄8年(1695)刊。漢の劉邦と楚の項羽とを主人公に、その時代の史実を簡明...
つくり‐びょうき【作り病気】
偽って病気であるかのようなふりをすること。つくりやまい。仮病(けびょう)。「見す見す—と知れていても」〈魯庵・社会百面相〉
つみ・する【罪する】
[動サ変][文]つみ・す[サ変]罪があるとして責める。また、罪を責めて処罰する。罰する。「独り代議士を—・するわけには行かぬが」〈魯庵・社会百面相〉
つゆ‐の‐やど【露の宿】
「露の宿り」に同じ。「袖ぬらすしのの葉草のかり庵に—訪ふ秋の夜の月」〈新千載・秋上〉
つゆ‐の‐やどり【露の宿り】
露のおくところ。また、露のおいている宿。露の宿。「わが袖は草の庵にあらねども暮るれば—なりけり」〈伊勢・五六〉
つり‐かえ【釣(り)替え】
《「つりがえ」とも》とりかえること。交換。「金子(かね)と—でなければ議案を通さないという暴利屋(ぼりや)だから」〈魯庵・社会百面相〉