なかり‐せ‐ば【無かりせば】
[連語]《形容詞「なし」の連用形+過去の助動詞「き」の未然形+接続助詞「ば」》もしなかったならば。「吹く風と谷の水とし—み山がくれの花を見ましや」〈古今・春下〉
なかれ【勿れ/莫れ/毋れ】
《形容詞「なし」の命令形》禁止の意を表す。してはいけない。するな。「驚く—」「待つこと—」
なが【長/永】
《形容詞「ながい」の語幹から》 1 長いこと。長く続くこと。→長の 2 「長点(ながてん)」の略。 3 「長上下(なががみしも)」の略。 4 「長掛(ながかけ)」の略。
ながき【長き/永き】
《形容詞「ながし」の連体形から》ながいこと。ながい期間。「三〇年の—にわたり勤務した」
ながら【乍ら】
[接助] 1 動詞・動詞型活用語の連用形に付く。二つの動作・状態が並行して行われる意を表す。「ラジオを聞き—勉強する」「左右を見—横断する」「いといたうなげき—出(い)で給ひぬ」〈落窪・三〉 2...
なき【亡き】
[連体]《形容詞「なし」の連体形から》生きていない。死んだ。亡くなった。「—父の形見」
なく‐て
[連語] 《形容詞「ない」の連用形+接続助詞「て」》 1 ある状態を打ち消して下に続ける。「欲しい本が—困った」 2 (「なくていい」の形で)ある事柄が存在しないことを許可・認容する意を表す。...
なけ‐なくに【無けなくに】
[連語]《形容詞「なし」の古い未然形「なけ」+連語「なくに」》ないわけではないのに。いるのに。あるのに。「ま葛(くず)延(は)ふ小野の浅茅を心ゆも人引かめやも我が—」〈万・二八三五〉
なければ‐なら◦ない【無ければならない】
[連語] 1 《「なけれ」は形容詞「ない」の仮定形》当然あるべきである。あるに違いない。あることが必要だ。「国家には法律が—◦ない」 2 《「なけれ」は助動詞「ない」の仮定形》…する義務がある。...
なげか・し【嘆かし】
[形シク]《動詞「なげ(嘆)く」の形容詞化》「嘆かわしい」に同じ。「明日知らぬ世のさすがに—・しきも」〈源・総角〉