ご‐いん【後院】
天皇が在位中に譲位後の御所としてあらかじめ定めた御殿。譲位後は仙洞(せんとう)という。平安初期、嵯峨天皇の時に始まる。
ご‐えん【後宴】
1 神祭の翌日、潔斎(けっさい)を解いたあとで催される酒宴。 2 大きな宴のあと、場所や日を改めたりして、さらに催される宴。「人々のこなたに集ひ給へるついでに、いかで物の音(ね)試みてしがな。私...
ご‐かん【後漢】
中国古代の王朝。25年、前漢景帝の6世の孫、劉秀(りゅうしゅう)(光武帝)が新を滅ぼして、漢を再興。都は洛陽(らくよう)。220年、献帝のとき魏(ぎ)に滅ぼされた。東漢。 ⇒こうかん(後漢)
ごかんじょ【後漢書】
中国の二十四史の一。後漢の歴史を記した書。全120巻。本紀10巻、列伝80巻は南朝宋の范曄(はんよう)の撰。志30巻は晋の司馬彪(しばひょう)の「続(しょく)漢書」の志が充用されている。
ごきょうごく‐りゅう【後京極流】
鎌倉初期、後京極摂政藤原良経に始まる書道の一派。法性寺流の流れをくみ、重厚な和様を示した。
ご‐く【後句】
あとに続く句。「—ニツマル」〈日葡〉
ご‐くだら【後百済】
新羅(しらぎ)末期、892年に甄萱(けんけん)が建てた国。都は完山(全州)。936年、高麗(こうらい)の王建に滅ぼされた。ごひゃくさい。
ご‐け【後家】
1 夫に死別し、再婚しないで暮らしている女性。寡婦。未亡人。やもめ。 2 二つで一組になっている道具などの、片方がなくなって残っているほう。
ごけ‐いり【後家入り】
1 未亡人のところに婿入りすること。 2 後妻として入ること。また、その人。 3 ひとそろいの道具の不足分を他から持ってきて補うこと。「—にても用に足らばさて有べし」〈松屋筆記〉
ごけ‐ざや【後家鞘】
刀身に合わない、間に合わせの鞘。また、刀身をなくした鞘。