のち‐の‐わざ【後の業/後の事】
「のちのこと2」に同じ。「はかなく日ごろ過ぎて、—などにもこまかにとぶらはせ給ふ」〈源・桐壺〉
のち‐ほど【後程】
少し時間がたったころ。少しあと。後刻(ごこく)。多く副詞的に用いる。「—おうかがいします」⇔先程(さきほど)。
あと‐むかし【後昔】
⇒のちむかし
のち‐むかし【後昔】
茶摘みの2日目に摘んだ茶葉で製した抹茶の銘。本来、小堀遠州が織部好みの青みを帯びた色の茶を名付けたもの。製茶家では昔から「あとむかし」という。→初昔(はつむかし)
のち‐やく【後厄】
「あとやく」に同じ。
のち‐わたり【後渡り】
織物や陶磁器などで、中渡(なかわた)りと今渡(いまわた)りとの中間、永禄〜天正(1558〜92)のころに渡来したこと。また、そのもの。
ゆり【後】
後刻。後日。「我妹子(わぎもこ)が家の垣内(かきつ)のさ百合花—と言へるは否と言ふに似る」〈万・一五〇三〉