いたずら‐ぶし【徒臥し】
「徒寝(いたずらね)」に同じ。「君は解けても寝られ給はず、—と思さるるに」〈源・帚木〉
いたずら‐もの【徒者】
「徒人(いたずらびと)1」に同じ。「世に余されたる—」〈平家・一〉
かち【徒/徒歩/歩/歩行】
1 乗り物を使わないで歩くこと。徒歩(とほ)。「—で山へ登りました」〈二葉亭訳・片恋〉 2 (「徒士」とも書く) ㋐江戸時代、武士の身分の一。騎乗を許されない下級の武士。おかち。 ㋑「徒侍(かち...
かち‐ありき【徒歩き】
乗り物に乗らないで、徒歩で外出すること。かちあるき。「はじめつかたは、—する人はなかりき」〈枕・三三〉
かち‐いくさ【徒歩軍/歩兵】
1 乗馬せず徒歩で戦う兵士。「—騎(むまいくさ)夾(はさ)み攻めて」〈前田本雄略紀〉 2 徒歩の兵士の戦闘。
かち‐いしゃ【徒医者】
自家用の駕籠(かご)を持たないため、徒歩で往診する貧乏な医者。「—ながら、療治よくせらるる」〈浮・永代蔵・六〉
かち‐がしら【徒頭/徒士頭】
1 中世以後、徒歩の兵を率いる長。 2 江戸幕府の職名。徒組(かちぐみ)の長。
かち‐ぐみ【徒組/徒士組】
江戸幕府の職名。将軍外出のとき、徒歩で先駆を務め、また沿道の警備などに当たった。おかちぐみ。かち。
かち‐ざむらい【徒侍】
主君の外出時、徒歩で身辺警護を務めた下級武士。徒衆(かちしゅう)。かち。
かち‐しゅう【徒衆/徒士衆】
1 「徒侍(かちざむらい)」に同じ。 2 江戸幕府の徒組(かちぐみ)に属した武士。おかちしゅう。かちしゅ。