お‐いり【御入り】
入って来ることの意の尊敬語。おいで。御入来。「今日(こんにち)は早速の—で誠に御苦労様に存じまする」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
お‐いり‐あ・る【御入りある】
[動ラ四] 1 「行く」「来る」「ある」「居る」の尊敬語。「天子はどこへ—・ったことはないほどに」〈史記抄・孝文本紀〉 「明宗は沙漠に御座あるほどに、卒とは—・るまいとて」〈勅規桃源鈔・一〉 2...
おん‐いり【御入り】
来ることの意の尊敬語。ご入来。おいで。お越し。「これに曽我十郎殿の—のよし」〈曽我・六〉
おん‐いり‐あ・る【御入りある】
[連語]「おいりある」の改まった形。多く謡曲で用い、連声(れんじょう)で「おんにある」とも発音される。「さてさておん労はりはなにと—・るぞ」〈謡・熊野〉
おん‐いり‐そうろ・う【御入り候ふ】
[連語] 1 「ある」「居る」「行く」「来る」の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「照日の前と申す御方…御里に—・ふ」〈謡・花筐〉 2 「ある」の丁寧語。あります。ございます。「申し上げたき儀...