かい‐ふ【開府】
1 幕府を開くこと。特に江戸に幕府が置かれ、そこに町が開かれたことにいう。「江戸—」 2 中国で、役所を設置して役人を配属すること。丞相・大司馬・御史大夫の三公に許され、のちには将軍にも許される...
かんさつ‐ぎょし【監察御史】
中国で、官吏を監察し、また、地方を巡察して行政を監視した官。秦代に設けられた御史を隋代に改称したもので、清代まで受け継がれ、中華民国成立後は監察院となった。
きん‐いん【金印】
1 黄金で作った印。古代中国では諸王・諸侯・御史大夫などが持っていた。 2 漢倭奴国王印(かんのわのなのこくおうのいん)のこと。
ぎょし‐たいふ【御史大夫】
1 中国の官名。秦漢時代は三公の一。御史の筆頭で、大臣を補佐する国政参議官。後、御史台の長官。 2 大納言の古い呼び名。 3 弾正尹(だんじょうのかみ)(弾正台の長官)の唐名。
ぎょし‐だい【御史台】
1 中国の、御史大夫を長官とした官吏監察官庁。官僚の弾劾を取り扱った。後漢に成立し、宋代まで続き、明・清では都察院とよばれた。 2 弾正台(だんじょうだい)の唐名。
こう‐だい【行台】
1 中国、魏・晋から唐初までの役所名の一。尚書省の役人が臨時に地方へ出張して事務を執った所。 2 《「行御史台」の略》中国、元代の地方行政監察機関。 3 高官が地方へ出張したときの駐在所。 4 ...
さん‐こう【三公】
1 律令制における太政大臣・左大臣・右大臣。のちに、左大臣・右大臣・内大臣の称。三槐。 2 中国の官名。最高の地位にあって天子を補佐する三人。内容は時代によって変わり、周代では太師・太傅(たいふ...
だい‐しくう【大司空】
古代中国の官名。周代には冬官の長として土木工作をつかさどった。漢代に監察を任とした御史大夫を改称し、大司馬・大司徒とともに三公と称した。後漢以降は司空という。
とさつ‐いん【都察院】
中国、明・清時代の監察機関。明の洪武帝(朱元璋)が御史台を改編して設置。百官の非違糾弾、行政の監察をつかさどった。
らん‐しょう【蘭省】
1 中国の尚書省・御史台の異称。らんせい。 2 太政官(だいじょうかん)の唐名。 3 弁官の異称。 4 皇后の住む宮殿。蘭殿(らんでん)。