しん‐しょ【心緒】
思いのはし。心の動き。しんちょ。「君の—と自分の—とが一つの脳髄の作用のように理解し合って」〈谷崎・蓼喰ふ虫〉
しん‐しょう【心匠】
心の中で思いめぐらすこと。心中の工夫。「其本は皆中等の地位にある学者の—に成りしもののみ」〈福沢・学問のすゝめ〉
しん‐しょう【心性】
仏語。不変な心の本性。すべての人間が生まれながらにもっている本性。
しん‐しょう【心証】
1 心に受ける印象。人から受ける感じ。「—をよくする」 2 訴訟上の要証事実に対して形成される裁判官の主観的な認識や確信。
しん‐しょう【心象】
心の中に描き出される姿・形。心に浮かぶ像。イメージ。「—風景」
しんしょう‐ふうけい【心象風景】
心の中に描き出された風景。また、心に浮かんだ像や思考など。「作者の—を表した絵画」
しん‐しん【心神】
こころ。精神。「此上烈しき—の刺戟を避け、安静にして療養の功を続けなば」〈蘆花・不如帰〉
しん‐しん【心身/神身】
《古くは「しんじん」とも》こころと、からだ。精神と身体。「—を鍛える」「—ともに疲れる」
しんしん‐いがく【心身医学】
⇒精神身体医学
しんしん‐こうじゃく【心神耗弱】
統合失調症や感情障害などの疾患や、薬物・アルコールの摂取などにより、善悪を判断し、それに基づいて行動する能力がきわめて低下した状態。心神喪失より軽いものをいう。刑法上は刑が減軽される。