よ‐ごころ【世心】
男女の間の情を解する心。異性を恋う心。「—つける女」〈伊勢・六三〉
よしなし‐ごころ【由無し心】
つまらない考え。たわいもない気持ち。「今は、昔の—もくやしかりけりとのみ思ひ知りはて」〈更級〉
よそ‐ごころ【余所心】
よそよそしい心。冷淡な心。「夕顔の花噛(か)む猫や—」〈蕪村句集〉
らん‐しん【乱心】
[名](スル)心が乱れ、狂うこと。逆上したりして分別をなくしてしまうこと。「怒りのあまり—する」「—者(もの)」
りこ‐しん【利己心】
自分の利害だけをはかって、他人のことを考えない心。「—だけで行動する」
り‐しん【離心】
[名](スル)はなれようとすること。そむくこと。また、その心。「其の亡状を憤る者多く、暗に—せんと、欲するの勢あり」〈竜渓・経国美談〉
りた‐しん【利他心】
自分の利害はさておき、他人に利益となるよう図る心。
りゅう‐しん【留心】
[名](スル)心をとどめること。留意。「綿密に—し」〈津田真道訳・泰西国法論〉
りょう‐しん【両心】
ふたごころ。二心。
りょう‐しん【良心】
善悪・正邪を判断し、正しく行動しようとする心の働き。「—がとがめる」「—の呵責(かしゃく)」