ぐうぜん‐の‐きょぎ【偶然の虚偽】
論理学でいう虚偽の一。事物における本質的・必然的なものと偶然的・例外的なものとを混同して誤った推論を行うことから生じる虚偽。例えば、若くして死んだ女性が美人であったところから、一般に「美人は薄命...
けい‐き【契機】
1 きっかけ。動機。「失敗を—に体制を立て直す」 2 ヘーゲルの弁証法の用語。全体を構成するために不可欠な要素。また、事物の動的過程において、その変化・発展を規定する本質的・必然的な通過段階。
けってい‐ろん【決定論】
哲学で、一切の事象、特に自由と考えられている人間の意志やそれに基づく行為は、何らかの原因によってあらかじめ全面的に決定されているとする説。必然論。デターミニズム。→偶然論
しい‐てき【恣意的】
[形動]気ままで自分勝手なさま。論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。「—な判断」「規則を—に運用する」
しぜん‐ひつぜんせい【自然必然性】
自然法則のもつ必然性。原因の性質によって、運動の方向が決定されているということ。倫理的な「当為の必然性」に対する語。因果的必然性。
しぜん‐ほうそく【自然法則】
自然における出来事や存在などの諸事実の間で成立している一般的、必然的な関係を表した法則。自然律。
しゅうせい‐しほんしゅぎ【修正資本主義】
資本主義が必然的に生み出す階級対立・恐慌・失業などの矛盾を、体制そのものを変革することなく、部分的な修正によって緩和しようとする立場。
じこ‐うんどう【自己運動】
《(ドイツ)Selbstbewegung》 1 運動の原因が、外部ではなく、それ自体の中にある運動。 2 弁証法で、事物に内在する矛盾によって変化・発展していく必然的運動。
じ‐じつ【事実】
[名] 1 実際に起こった事柄。現実に存在する事柄。「意外な—が判明する」「供述を—に照らす」「—に反する」「—を曲げて話す」「歴史的—」 2 哲学で、ある時、ある所に経験的所与として見いださ...
じつぜん‐はんだん【実然判断】
論理学で、判断の様相の一。主語と述語の関係が現実に成立することを示す判断。「sはpである」という形式をとる。確然判断。→必然判断 →蓋然(がいぜん)判断