しのび‐わらい【忍び笑い】
[名](スル)人に気づかれぬように、声を抑えて笑うこと。「くすくすと—する」
しのぶ【忍】
1 シノブ科の多年生のシダ。山中の岩や樹木に着生。根茎は褐色の鱗片(りんぺん)を密にかぶり、葉身は三角形で細かく裂ける。江戸時代から根や茎を丸めて釣り忍として観賞用にする。しのぶぐさ。《季 夏》...
しの・ぶ【忍ぶ】
《上代は上二段活用。平安時代になって「偲(しの)ぶ」と混同し、四段にも活用》 [動バ五(四)] 1 つらいことをがまんする。じっとこらえる。耐える。「恥を—・んで申し上げます」「不便を—・ぶ」...
しのぶ‐いし【忍ぶ石】
擬化石の一。石灰岩・頁岩(けつがん)などの割れ目に二酸化マンガンなどの樹枝状結晶が付着して、シダ類の化石のように見えるもの。模樹石(もじゅいし)。
しのぶがおか【忍岡】
東京都台東区の上野台地の異称。現在の上野公園一帯。
しのぶがおか‐ぶんこ【忍岡文庫】
寛永7年(1630)林羅山が忍岡にあった自邸内に設けた文庫。明暦の大火で焼失。
しのぶがわ【忍ぶ川】
三浦哲郎の短編小説。東京の下町と東北を舞台に、複雑な事情を背負う男女の純愛を描く。昭和35年(1960)発表。同年、第44回芥川賞受賞。 を原作とする映画。熊井啓監督・脚本、昭和47年(1...
しのぶ‐ぐさ【忍草】
1 シノブの別名。 2 ノキシノブの別名。《季 秋》「御廟年経てしのぶは何を—/芭蕉」 3 「忘れ草」に同じ。
しのぶ‐ずり【忍摺り/信夫摺り】
シノブの茎や葉の色素を布にすりつけて表したねじれたような模様。また、そのすり模様の衣服。昔、陸奥(むつ)の国信夫(しのぶ)郡(福島県福島市)で産した。もじずり。しのぶもじずり。「その男、—の狩衣...
しのぶ‐まんじゅう【忍饅頭】
「春日野(かすがの)饅頭」に同じ。