い‐ぶつ【遺物】
1 遺跡から出土・発見された、過去の文化を示す物品。考古学では、遺跡のうち、生活のための道具・器具や武器・装身具など動産的要素をさす。 2 今に残る昔のもの。また、時代遅れのもの。「前世紀の—」...
い‐ぼう【遺忘】
[名](スル)忘れること。忘却。「人の—を喚び醒(さま)したるものは」〈鴎外訳・即興詩人〉
いまだ‐に【未だに】
[副]今になってもまだ。今もなお。「—雨が降っている」「—忘れられない」 [補説]「今だに」と書くのは誤り。
い‐めい【遺命】
死ぬ時に残した命令。ゆいめい。「故主の—を忘るる事なく」〈染崎延房・近世紀聞〉
い‐りゅう【遺留】
[名](スル) 1 所持品などを置き忘れること。「犯行現場に証拠の品を—する」 2 死後に残すこと。
いりゅう‐ひん【遺留品】
1 死後に残した品物。遺品。「亡父の—を整理する」 2 持ち主が忘れていった品物。「犯人の—」
いろ‐ふか・し【色深し】
[形ク] 1 色が濃い。色が濃く美しい。「わが宿の嘆きの下葉—・くうつろひにけりながめふるまに」〈かげろふ・上〉 2 ひたすらに恋うさま。情が深い。「紅の初花ぞめの—・く思ひし心われ忘れめや」〈...
いん‐しょう【印象】
[名](スル) 1 人間の心に対象が与える直接的な感じ。また、強く感じて忘れられないこと。「鮮やかな—を与える」「—が薄い」「第一—」「静かに物象を眺め、自然を—するほどの余裕もなかった」〈倉田...
いんよう‐かく【淫羊藿】
中国産のホザキイカリソウ(穂咲錨草)の漢名。イカリソウをいうこともある。茎・葉を漢方で強精・健忘症・神経衰弱などに用いる。
魚(うお)は江湖(こうこ)に相忘(あいわす)る
《「荘子」大宗師から》魚が水の多い川や湖では水の存在を忘れて無心に遊泳しているように、何にもわずらわされず自然のままに悠々と生きることのたとえ。