念(ねん)には念(ねん)を入(い)・れる
注意したうえにも注意する。「安全の確認には—・れる」
ねん‐にん【念人】
平安時代以降、弓場始(ゆばはじめ)・賭弓(のりゆみ)・歌合わせ・詩合わせ・小弓合わせ・闘鶏などの勝負事のさいに、応援や世話をした役。
ねん‐ねん【念念】
1 仏語。一瞬間。刹那刹那(せつなせつな)。時々刻々。 2 一つ一つの思い。種々の考え。「われらが心に—の欲しきままに来たり浮かぶも」〈徒然・二三五〉
ねんねん‐しょうみょう【念念称名】
仏語。瞬時も休むことなく阿弥陀仏の名号(みょうごう)を唱えること。
ねんねん‐しょうめつ【念念生滅】
仏語。一切の事象が時々刻々に、生じたり滅したりしていること。
ねんねん‐そうぞく【念念相続】
仏語。絶え間なく一心に念仏を唱えつづけること。
念(ねん)の為(ため)
いっそう注意するため。確認のため。「—もう一度調べる」
ねん‐ばらし【念晴(ら)し】
疑念やわだかまりなどを晴らすこと。あきらめをつけること。「それじゃ—に行ってごらんなさいまし」〈秋声・足迹〉
ねんぴかんのんりき‐とうじんだんだんえ【念彼観音力刀尋段段壊】
「法華経」普門品にある偈(げ)。観音菩薩の力を祈念するときは、法敵の切りかかった刀は突然ばらばらに砕けて、身は安全であるという意。
ねん‐ぶつ【念仏】
[名](スル)仏の姿や徳を心中に思い浮かべること。また、仏の名を口に唱えること。観仏と称名。浄土教では、阿弥陀仏を思い浮かべ、また、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と口に唱えること。特に後者をいう。