あまえ‐いた・し【甘え甚し】
[形ク]甘えすぎて、気恥ずかしい。「今は—・くて、まかり帰らむことも難かるべきここちしける」〈かげろふ・中〉
あま・える【甘える】
[動ア下一][文]あま・ゆ[ヤ下二] 1 かわいがってもらおうとして、まとわりついたり物をねだったりする。甘ったれる。「子供が親に—・える」 2 相手の好意に遠慮なくよりかかる。また、なれ親しん...
あま‐さえ【剰へ】
[副]《「あまっさへ」の促音の無表記》「あまつさえ」に同じ。「—うき恥の限りこそ見せつれ」〈落窪・四〉
あんし‐の‐ぎょ【晏子の御】
他人の権威によりかかって得意になること。 [補説]「史記」管晏伝による。晏嬰の御者(ぎょしゃ)が、宰相の馬車の御者であることを得意にしていたのを、その妻が恥じて離縁を求めた。御者は大いに恥じて精...
い・い【好い/善い/良い】
[形](「よい」のくだけた言い方。ふつうは終止形・連体形だけが用いられる) 1 「よい」に同じ。「器量が—・い」「—・いようにしてくれ」「もっと勉強すれば—・いのに」「もう—・いかい、もう—・い...
いい‐つらのかわ【好い面の皮】
[連語]割に合わないことに出会ったときに、自嘲したり同情したりしていう語。とんだ恥さらし。いい迷惑。「いつも引き立て役にされて—だよ」
いき‐はじ【生き恥】
この世に生きているために受ける恥。⇔死に恥。
生(い)き恥(はじ)を曝(さら)・す
死ぬべきときに死なず、生き長らえたばかりに恥をかく。
いたたまれ◦ない【居た堪れない】
[連語]それ以上その場所にとどまっていられない。また、それ以上がまんできない。いたたまらない。「騒がしくて—◦ない」「恥ずかしくて—◦ない」
いぬ‐じもの【犬じもの】
《「じもの」は接尾語》 1 犬のようなもの。転じて、取るに足りないもの。「昇如き—の為に恥辱を取ッた」〈二葉亭・浮雲〉 2 (副詞的に用いて)犬のように。「—道に臥してや命過ぎなむ」〈万・八八六〉