む‐しょう【無性】
[名]仏語。 1 《「無自性」の略》実体のないこと。 2 《「無仏性」の略》仏性のないもの。悟りを開く素質のないもの。⇔有性(うしょう)。 [名・形動ナリ]分別のないこと。理性のないこと。ま...
む‐しょう【無生】
仏語。生じることがないこと。生滅変化しないこと。また、生じたり変化したりする迷いを超えた絶対の真理、または悟り。
むじょう‐しょうがく【無上正覚】
仏語。最上の完全な悟り。阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)。無上菩提。無上正等覚。
むじょう‐どう【無上道】
仏語。この上なくすぐれた道。仏道。最高の悟り。
むみょう‐の‐やみ【無明の闇】
煩悩にとらわれ悟りえない心の状態を闇にたとえていう語。
むもんかん【無門関】
中国の仏教書。1巻。南宋の無門慧開(えかい)著。1228年成立。古来からの公案四十八則を選び、評釈などを加えたもの。悟りへの入門書として、禅宗で重視される。禅宗無門関。
むよ‐ねはん【無余涅槃】
仏語。煩悩を断ち、分別を離れ、肉体をも滅しつくした悟りの境地。生存の根源を残さない境地。⇔有余(うよ)涅槃。
むろ‐じ【無漏路】
仏語。煩悩(ぼんのう)のない清浄な世界。悟りの境地。⇔有漏路(うろじ)。
めい‐ご【迷悟】
迷いと悟り。
めい‐しん【迷津】
《迷いの渡し場の意で、悟りの彼岸に対していう》仏語。迷いの境界。三界・六道の世界。