むが‐あい【無我愛】
我欲のない真の愛情。没我の愛。
む‐ぎ【無愧】
[名・形動]《仏教では「むき」とも》悪事を働いても恥じないこと。また、その人や、そのさま。「—な卑屈な侮らるべき下劣な情念を」〈嘉村・崖の下〉
むく‐むく
[副](スル) 1 雲・煙・泡などが重なり合ってわき出るさま。「黒雲が—(と)出てくる」 2 感情や考えが急に起こるさま。「好奇心が—(と)頭をもたげる」 3 横たわっているものがうごめくさま。...
む‐けい【無形】
[名・形動]形として現れないこと。また、そのものや、そのさま。「有形—」⇔有形。「—なる情緒をしもいとつまびらかに写せしゆえなり」〈逍遥・小説神髄〉
むげち‐な・い
[形][文]むげちな・し[ク]《近世の東国方言か》むごい。不人情である。むげつけない。「—・く追(ぼ)い出しましたが」〈滑・膝栗毛・発端〉
むげ‐な・い
[形][文]むげな・し[ク]《中世・近世語》薄情である。冷酷である。すげない。「—・い言分(いひぶん)して下んす」〈浄・淀鯉〉
む‐し【無私】
[名・形動]私的な感情にとらわれたり、利害の計算をしたりしないこと。私心がないこと。また。そのさま。「—な(の)態度で裁定する」「公平—」
むし‐の‐あいかた【虫の合方】
歌舞伎下座音楽の一。虫の声をうつした本調子の三味線曲。静かな秋の夜や寂しい野原の情景を表すときに用いる。
むしょう‐に【無性に】
[副] 1 ある感情が激しく起こるさま。むやみに。やたらに。「—腹が立つ」「—故郷が恋しい」 2 あとさきを考えずにやみくもに行うさま。むやみに。やたらに。「—めでたがるまい」〈浄・反魂香〉
むしろ‐やぶり【筵破り】
老年になって女遊びをすること。また、その人。「六十の—と一緒に情死(しんじゅう)するってのは」〈魯庵・社会百面相〉