うんてれ‐がん
《「うんでれがん」とも》愚か者。あほう。まぬけ。江戸末期に流行した語。「恐れ入って引き下がる—があるものか」〈漱石・坊っちゃん〉
おお‐ばか【大馬鹿】
[名・形動]ひどく愚かなこと。また、そのさまや、そういう人。「思慮のない—な所業」
おこ【痴/烏滸/尾籠】
[名・形動]愚かなこと。ばかげていること。また、そのさま。「—の者」「退(すさ)れ卑きもの、魔道呼わり—なり」〈露伴・新浦島〉
おこ‐づ・く【痴付く/烏滸付く】
[動カ四] 1 愚かしく見える。「腰かがまりて—・きてなんありし」〈今昔・二八・二六〉 2 ばかにする。「男どもこれを聞きて—・き嘲(あざけ)りて」〈今昔・一〇・三六〉
おこ‐め・く【痴めく/烏滸めく】
[動カ四]愚かなようすをする。ばかげている。ふざける。「昔物語などに、ことさらに—・きて作り出でたる物の譬に」〈源・総角〉
おそ【遅/鈍】
《形容詞「おそい」の語幹》心の働きの鈍いこと。愚か。まぬけ。「みやびをと我は聞けるをやど貸さず我を帰せり—のみやびを」〈万・一二六〉
おぞ・い【鈍い】
[形][文]おぞ・し[ク]《「おそい」の音変化》頭の働きがにぶい。気が利かない。愚かだ。「—・いこと仕(し)た、行き過ぎたこと仕たと悔んでも」〈露伴・椀久物語〉
おぞまし・い【鈍ましい】
[形][文]おぞま・し[シク]にぶい。愚かしい。「絵画や書の事になると葉子は—・くも鑑識の力がなかった」〈有島・或る女〉
おぼほ・し
[形シク]《「おほほし」「おぼぼし」とも》 1 おぼろげである。ぼんやりしている。「雲間よりさ渡る月の—・しく相見し児らを見むよしもがも」〈万・二四五〇〉 2 心が沈んで晴れない。「玉桙(たまほ...
おや‐ばか【親馬鹿】
わが子かわいさのあまり、子供の的確な評価ができないで、他人から見ると愚かに思える行動をすること。また、その親。