もの‐かは
[連語]《形式名詞「もの」+連語「かは」》活用語の連体形、一部の助詞に付く。 1 (多く「…もものかは」「…はものかは」の形で)ものともしない。物の数ではない。なんでもない。そっちのけにする。「...
もの‐の‐あわれ【物の哀れ】
1 本居宣長が唱えた、平安時代の文芸理念・美的理念。対象客観を示す「もの」と、感動主観を示す「あわれ」との一致するところに生じる、調和のとれた優美繊細な情趣の世界を理念化したもの。その最高の達成...
もや
[間助]《係助詞「も」+間投助詞「や」から。上代語》名詞、活用語の終止形、助詞に付く。強い感動・詠嘆を表す。…(も)まあ。「我は—安見児(やすみこ)得たり皆人の得かてにすといふ安見児得たり」〈万...
もよ
[間助]《係助詞「も」+間投助詞「よ」から。上代語》名詞、活用語の終止形、助詞「は」に付く。強い感動・詠嘆を表す。…(も)まあ。「吾は—女(め)にしあれば」〈記・上・歌謡〉
もりつなじんや【盛綱陣屋】
浄瑠璃「近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)」の八段目。弟の高綱の首実検を命じられた盛綱は、高綱の子小四郎の命をかけた働きに感動し、にせ首を本物と偽証する。
や【嫌/厭】
[形動]「いや(嫌)」の音変化。感動詞的に用いることもある。「顔を見るのも—なやつ」「手伝うなんて—なこった」「—だ、食べたくない」
や‐うれ
[感]《感動詞「や」+二人称の人代名詞「うれ」から》目下の者に呼びかける語。やい、おまえ。おい。「—、御前の辺にて見て来(こ)」〈宇治拾遺・一一〉
や‐おれ
[感]《感動詞「や」+二人称の人代名詞「おれ」から》「やうれ」に同じ。「—景季、汝が所存も」〈浄・盛衰記〉
やし
[間助]《間投助詞「や」+間投助詞「し」から。上代語》形容詞の連体形や助詞などに付いて文節末に置かれる。語勢を強め、感動の意を表す。→よし「はしき—栄えし君のいましせば昨日も今日も我(わ)を召さ...
やな
[終助]《間投助詞「や」+終助詞「な」から》名詞、形容動詞の語幹、動詞・形容詞の終止形に付く。感動・詠嘆の意を表す。…だなあ。…であるよ。…ことよ。「幼(をさな)の御物言ひ—」〈源・宿木〉 「む...