我(われ)と思(おも)・う
自分こそはと自信をもつ。「—・わん人はどんどん応募して下さい」
我(われ)と思(おも)わん者(もの)
自分こそが優れていると思う者。「—は名乗り出てほしい」
我(われ)とはなしに
自分と同じ身の上ではないのに。「ほととぎす—卯の花のうき世の中になきわたるらむ」〈古今・夏〉
われ‐どち【我どち】
自分たちどうし。「車どものかなたなど見おこせて、—いふことも」〈枕・三三〉
われ‐ながら【我乍ら】
[副]自分のことではあるが。自分ながら。「—よく書けたと思う」
我(われ)に返(かえ)・る
1 気を失っていたのが正気づく。「ほおをたたかれて—・る」 2 他に気を取られていたのが、本心に返る。「興奮がさめて—・る」
我(われ)にて
自分の経験で。「春はなほ—知りぬ花盛り心のどけき人はあらじな」〈拾遺・春〉
我(われ)にもあら◦ず
1 われを忘れて。無我夢中で。「—◦ず言い訳しようとしたのを」〈康成・伊豆の踊子〉 2 自分であるという気がしない。人心地がしない。「御子は—◦ぬけしきにて」〈竹取〉 3 本心からでなく。しぶし...
我(われ)にもなく
無意識のうちに。我を忘れて。「—涙を流す」
われは‐がお【我は顔】
自分こそはという思い上がった顔つき。また、得意そうなようす。「—にて家のうちを飾り、人に劣らじと思へる」〈源・帚木〉