我(われ)はと思(おも)・う
自分こそはと、気負ったりうぬぼれたりする。「所につけて—・ひたる女房の」〈枕・三〉
われはわれ【我は我】
大谷句仏の句集。昭和13年(1938)刊行。
われ‐ひと【我人】
自分と他人。また、自分も他人も。「—共にいそがしき十二月二十六日の夜」〈太宰・新釈諸国噺〉
われ‐ぼめ【我褒め】
自分で自分をほめること。自慢。自賛。「われらは十傑、われらは十二使徒と擅に見たてしての—」〈鴎外・うたかたの記〉
われ‐もこう【吾亦紅/吾木香/我毛香】
バラ科の多年草。山野に生え、高さ約1メートル。葉は長楕円形の小葉からなる羽状複葉で、互生する。8、9月ごろ、分枝した茎の先に暗紅紫色の短い花穂をつける。花びらはない。根と根茎を漢方で地楡(ちゆ)...
我(われ)も我(われ)も
大勢が先を争うさま。我がちに。我先に。「—と立候補する」
我(われ)も我(われ)もと
⇒我も我も
われゆくもののごとく【われ逝くもののごとく】
森敦の長編小説。終戦後の庄内地方を舞台に、人々の生と死を方言を多用した文体で表現する。昭和62年(1987)刊行。同年、第40回野間文芸賞受賞。
われ‐ら【我等】
[代] 1 一人称の人代名詞。「われ」の複数。わたくしたち。われわれ。「—が母校」「—の自由」 2 一人称の人代名詞。単数を表す。わたくし。わたし。「この君の御夢—にとらせ給へ」〈宇治拾遺・一三...
われら【我等】
日本の総合雑誌。大正7年(1918)の白虹事件により朝日新聞を退社した長谷川如是閑、大山郁夫らが中心となり、大正8年(1919)に創刊。進歩的思想に基づいて社会批評を展開した。昭和5年(1930...