ひ‐が【彼我】
かれと、われ。相手と自分。あちらとこちら。「—の力量の差」
ひ‐が【非我】
哲学で、自我に対立して存在しているいっさいのもの。自我から区別された外界・環境・自然をさす。⇔自我。
人(ひと)は人(ひと)我(われ)は我(われ)
他人がどうあろうと、また何を言おうと気にせず、自分の信じるところ欲するところに従って物事を行うべきである。
ひゃくにちそが【百日曽我】
浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。元禄10年(1697)大坂竹本座初演。曽我兄弟の討ち入りから、兄弟が神として祭られるまでを脚色。
ぶつ‐が【物我】
外界の一切のものと自分。
ぼう‐が【忘我】
夢中になって、我を忘れること。心を奪われうっとりすること。「—の境に入(い)る」
ぼつ‐が【没我】
物事に熱中して我を忘れること。無私無欲になること。「—の境地」
む‐が【無我】
[名・形動] 1 我欲・私心のないこと。無心であること。また、そのさま。「—の愛」「—の境地」「—ナ人」〈日葡〉 2 《(梵)anātmanの訳》仏語。万物に内在し常恒不変である実体などは存在し...
やせ‐が【痩せ我】
「痩せ我慢」の略。「母が—も子の望みも、金銀といふ兵(つはもの)には、又してもへしつけられ」〈浄・寿の門松〉
ようちそが【夜討曽我】
謡曲。四番目物。宮増(みやます)作とされる。曽我物語に取材。曽我兄弟が、父のあだ討ちの供を願う従者の鬼王・団三郎に形見を持たせて帰らせ、夜討ちを果たす。 歌舞伎狂言「夜討曽我狩場曙(ようちそ...