まつ・る【奉る】
[動ラ四]《「祭る」と同語源》 1 「やる」「おくる」の謙譲語。尊者に献上する。差し上げる。「秋つ葉ににほへる衣我は着じ君に—・らば夜も着るがね」〈万・二三〇四〉 2 (その動作を受ける尊者を主...
まで‐に【迄に】
[連語]《副助詞「まで」+格助詞「に」》 1 動作・作用の至り及ぶ限度・範囲を表す。…に至るまで。…まで。「月末—書きあげよう」「我が紐を妹(いも)が手もちて結八(ゆふや)川またかへり見む万代(...
まな‐ご【真砂】
こまかい砂。まさご。「八百日(やほか)行く浜の—も我(あ)が恋にあにまさらじか沖つ島守」〈万・五九六〉
まな‐しき【末那識】
《「末那」は、梵manasの音写》仏語。唯識説でいう八識のうちの第七識。我に執着して存在の根拠となる心の働き。意識がなくなった状態にも存在し、迷いの根源とされる。
ま‐はに【真赤土/真埴】
はにの美称。「大和の宇陀(うだ)の—のさ丹(に)つかばそこもか人の我(わ)を言(こと)なさむ」〈万・一三七六〉
ま‐ひとごと【真人言】
まったくの他人のうわさ。ひとごと。「松が浦にさわゑ浦立ち—思ほすなもろ我が思(も)ほのすも」〈万・三五五二〉
ま‐ぶし【射翳】
1 猟師が獲物を射るために、柴(しば)などを折って自分のからだを隠すもの。また、隠す場所。「—差す猟夫(さつを)の笛の声ぞとも知らでや鹿の鳴き交はすらん」〈夫木・一二〉 2 まちぶせすること。ま...
ま‐ゆすい【真結ひ】
《上代東国方言》「まむすび」に同じ。「家(いは)の妹(いも)ろ我(わ)を偲ふらし—に結(ゆす)ひし紐の解くらく思(も)へば」〈万・四四二七〉
まゆ‐ね【眉根】
1 眉の根もと。眉毛の内側の方。まよね。「—を寄せる」 2 まゆ。まよね。「雨降るといかでか人を待たざらむ誰(た)がためかける我が—ぞ」〈基俊集〉
まるかせ【丸かせ/塊】
《「まるがせ」とも》「丸かし」に同じ。「人にてはあらで、鉄の—をうみ給ひけり」〈曽我・四〉