わ‐ごりょう【我御料/和御寮】
[代]「わごりょ(我御料)」に同じ。「—思へば安濃の津より来たものを」〈閑吟集〉
わ‐ごれ
[代]「わごりょ(我御料)」の音変化。「—たちより吟味して」〈浮・歌三味線・三〉
わさ‐ほ【早稲穂】
《「わさぼ」とも》早稲(わせ)の穂。「我妹子が業(なり)と作れる秋の田の—のかづら見れど飽かぬかも」〈万・一六二五〉
わす・る【忘る】
[動ラ四] 1 意識して忘れようとする。思いきる。「—・らむて野行き山行き我来れど我が父母は忘れせぬかも」〈万・四三四四〉 2 記憶をなくしてしまう。「天ざかる鄙(ひな)に五年(いつとせ)住ま...
わすれ‐ぐさ【忘れ種】
心配や心の憂さを忘れさせるもの。「亡き我が夫(つま)の種よ形見よ、—」〈浄・盛衰記〉
わす・れる【忘れる】
[動ラ下一][文]わす・る[ラ下二] 1 覚えていたことが思い出せなくなる。記憶がなくなる。「電話番号を—・れる」「—・れられない出来事」 2 何かに熱中してうっかり気がつかずにいる。「美しさに...
わたしのへやめざましどけいのあるせいぶつ【私の部屋、目覚まし時計のある静物】
《(フランス)Mon intérieur à Paris, Nature morte au réveil-matin》洋画家、藤田嗣治の絵画。油彩。1921年のサロンドートンヌに出品された出世作...
わ‐どの【我殿/和殿】
[代]《「わとの」とも》二人称の人代名詞。対等以下の相手に向かって親愛の気持ちをこめて用いる語。そなた。「我は千鳥といふ女、—に請けたる恩はなし」〈浄・女護島〉
わな‐むすび【輪奈結び】
ひもの一端を輪にして、引けば締まるように結ぶこと。「妻ゆゑ我も首しめくくる—」〈浄・天の網島〉
わび【侘び】
《動詞「わ(侘)びる」の連用形から》 1 茶道・俳諧などにおける美的理念の一。簡素の中に見いだされる清澄・閑寂な趣。中世以降に形成された美意識で、特に茶の湯で重視された。→寂(さび) 2 閑寂な...