ばん‐しょ【蕃書/蛮書】
江戸時代に、欧米、特にオランダの書籍・文書をさしていった語。
ばんしょこう【蕃藷考】
江戸中期の農書。1巻。青木昆陽著。享保20年(1735)刊。救荒作物としての蕃藷(サツマイモ)の栽培法・貯蔵法などを記したもの。
ばんしょ‐しらべしょ【蕃書調所】
江戸末期、幕府が洋学教授および洋書・外交文書の翻訳などのために設けた機関。安政2年(1855)洋学所として設立。安政4年(1857)開校。のち、洋書調所を経て開成所となる。
ばんじょうりっきゃく‐どぐう【板状立脚土偶】
青森県上北郡野辺地町の有戸鳥井平(ありととりいたい)4遺跡から出土した大形の立像土偶。逆三角形の胴部を持つ縄文時代後期の土偶で、短いが前後に張り出した脚先がついており自立が可能。国指定の重要文化...
ばん‐せん【番船】
1 港口・関所などで、必要に応じて見張りや警護をする船。また、密漁を監視する船。ばんぶね。 2 《新綿番船・新酒番船の略称》江戸時代、上方から新綿・新酒を送るため、江戸へ到着する順番を競った廻船の称。
ばん‐た【番太】
1 江戸時代、町や村に雇われ、夜警や火事・水門などの番に当たった者。非人身分の者が多かった。 2 江戸で、自身番の番人。任につきながら駄菓子・玩具・雑貨なども売った。番太郎。
ばん‐だち【番立】
江戸時代の歌舞伎劇場で、毎朝、序幕の開く前に、下級の俳優が三番叟(さんばそう)を舞って舞台を清め、大入りを祈った儀式。また、その囃子(はやし)。
ばん‐ちょう【番町】
東京都千代田区一番町から六番町までの総称、または通称。江戸時代は大番組が住んだ。
ばんとう‐しんぞう【番頭新造】
江戸吉原の遊郭で、太夫に付き添って、身のまわりの世話や外部との交渉をした新造。番頭女郎。番新。ばんとうしんぞ。
ばんどう【坂東】
茨城県南西部の市。利根(とね)川に沿う。江戸時代には猿島(さしま)茶・葉タバコの産地。平将門(たいらのまさかど)の営所のあった地といわれる。平成17年(2005)3月に岩井市、猿島町が合併して成...