うち‐みす【内御簾】
1 寝殿造りの母屋にかける御簾。 2 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の一階桟敷の舞台寄り8間で、簾(すだれ)が下げてあったのでいう。主に江戸歌舞伎でいった。→外御簾
うち‐やま【内山】
江戸時代、一村落が占有し、その村民のみが共同収益できた林野。
うち‐や・む【打ち止む】
[動マ四]絶える。終わる。「雨—・みたる暮れにて」〈かげろふ・下〉
[動マ下二]やめる。中止する。「谷々の講演を—・め、社々の門戸を閉ぢて」〈太平記・一五〉
うち‐よりあい【内寄(り)合い】
1 内輪の者が集まってする相談。 2 江戸時代、五人組または一集落の者が非公式に集合して協議すること。 3 ⇒ないよりあい(内寄合)
うつし‐え【映し絵】
(「写し絵」とも書く)ガラス板などに人物・景色などを描き、それを幻灯機で壁や白布に映すもの。江戸末期から明治末まで寄席で興行。幻灯。
うつし‐み【現し身】
現在生きている身。うつせみ。「こうして—の女の肉に引きずられる執念は」〈石川淳・普賢〉 [補説]江戸時代の国学者が上代語の「うつしおみ」また「うつそみ」「うつせみ」の原形を「現し身」と考えて作り...
うつつ‐ぜめ【現責め】
江戸時代に行われた、睡眠をとらせず、夢うつつの状態を続けさせて白状させた拷問。
うつのみや【宇都宮】
栃木県中央部の市。県庁所在地。二荒山(ふたあらやま)神社の鳥居前町から発展。もと戸田氏の城下町。農業のほか電気・機械などの工業が行われ、北西部から大谷(おおや)石を産出。平成19年(2007)3...
うつのみや‐じょう【宇都宮城】
宇都宮市にあった城。康平6年(1063)、藤原宗円(宇都宮氏祖)が築いたといわれ、近世初頭まで宇都宮氏の居城。江戸時代には本多氏・奥平氏・戸田氏などが在城。亀が岡城。
うつぼざる【靭猿】
狂言。大名が靫(うつぼ)の革にするため、猿引きに小猿を要求するが、小猿の無心なさまに心を打たれて許し、猿引きは礼に猿を舞わす。
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「花舞台霞の猿曳(さるひ...