まんようしゅうりゃくげ【万葉集略解】
江戸後期の万葉集の注釈書。20巻30冊。橘千蔭(たちばなちかげ)著。寛政8〜文化9年(1796〜1812)刊。先人の説を集成した簡便な全注で、入門書として広く読まれた。
まんようだいしょうき【万葉代匠記】
江戸前期の万葉集の注釈書。20巻。契沖著。徳川光圀(みつくに)の命により、天和3年(1683)着手。初稿本は元禄元年(1688)ごろ、精撰本は同3年成立。万葉集の全巻にわたり詳密な注を加えたもの...
みかえりびじんず【見返り美人図】
江戸前期の浮世絵師、菱川師宣による肉筆浮世絵。絹本着色。赤い着物の女性が歩みの途中で振り返る一瞬を描いた作品。東京国立博物館蔵。
みかげ【御影】
神戸市東灘区の地名。背後の六甲山地から花崗岩(かこうがん)を採石。海岸地域は酒造地。神功皇后が姿をうつして化粧した「沢の井」があるところからの名という。
みかげ‐いし【御影石】
1 神戸市の御影から産する花崗岩(かこうがん)の石材名。本御影。 2 花崗岩の石材の通称。
みかさ‐づけ【三笠付け】
冠付(かむりづ)けの一。俳諧の選者が冠の5文字を3題出し、それぞれに七・五を付けさせ、3句一組みにして高点を競うもの。江戸時代、宝永(1704〜1711)ごろから行われた。
み‐かまぎ【御薪】
《「御竈木(みかまぎ)」の意》 1 律令時代、毎年正月15日に、百官が宮中に献上した薪。また、その献上の儀式。 2 神社や寺院に奉納したり、そこでたいたりする薪。 3 江戸時代、武家で正月15日...
みかわ‐しゅう【三河衆】
1 戦国時代、徳川家創業に貢献した三河出身の譜代の臣。 2 江戸時代、三河国に知行所をもち、参勤交代を行って大名に準じた家柄のもの。
みかわ‐じしん【三河地震】
昭和20年(1945)1月13日、三河湾で発生したマグニチュード6.8の地震。軍需産業地域の直下で起こったため、地震の規模の割に大きな被害が出た。死者2306人。家屋全壊7221戸。
みかわものがたり【三河物語】
江戸前期の自伝。3巻。大久保彦左衛門忠教(ただたか)著。元和8年(1622)成立。主家徳川氏と大久保一族の来歴を、子孫への教戒のために覚書ふうに記したもの。