わき‐かいどう【脇街道】
江戸時代、本街道以外の支街道。その主なものに水戸街道・美濃路・中国路・日光御成街道・日光例幣使街道などがある。脇往還。
わき‐きょうげん【脇狂言】
1 正式な五番立ての演能で、脇能の次に上演される狂言。めでたい内容の曲が多い。 2 江戸時代の歌舞伎で、1日の興行の最初に行う三番叟(さんばそう)に次いで演じられた狂言。祝言性の濃い儀礼的なもの...
わき‐ど【脇戸/腋戸】
正門の横に設けた小さな入り口。また、その戸。
わき‐ほんじん【脇本陣】
江戸時代の宿駅で、本陣の予備にあてた宿舎。
わきまち【脇町】
徳島県美馬(みま)市の地名。吉野川北岸に位置し、江戸時代より藍の集散地として発達。うだつ(袖壁)を備えた歴史的建造物の並ぶ一画は、国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている。
わくげ【和句解】
江戸前期の語学書。6巻。松永貞徳著。寛文2年(1662)刊。約1500語をいろは順に配列し、語源を説明したもの。
わくら‐おんせん【和倉温泉】
石川県、能登半島の七尾市にある温泉。七尾湾に臨む。泉質は塩化物泉。江戸時代には源泉が海中にあり、涌浦(わくうら)と称した。
わくんのしおり【和訓栞】
江戸後期の国語辞書。93巻。谷川士清(ことすが)編。安永6〜明治20年(1777〜1887)刊。3編からなり、前編には古語・雅語、中編には雅語、後編には方言・俗語を収録。第2音節までを五十音順に...
わくんるいりん【倭訓類林】
江戸中期の辞書。7巻。海北若冲(かいほうじゃくちゅう)著。宝永2年(1705)成立。記紀以下の国書や漢籍の古訓本から約2万5000の和訓を集めていろは順に配列し、出典などを示す。
わ‐こう【倭寇/和寇】
13世紀から16世紀にかけて、朝鮮および中国大陸沿岸に出没し、略奪行為や密貿易を行った海賊集団に対する朝鮮・中国側の呼称。15世紀までの前期倭寇は瀬戸内海・北九州を本拠とした日本人が多かったが、...