いち‐だく【一諾】
頼まれたことを承知して引き受けること。同意。「—を与える」
いちだく‐せんきん【一諾千金】
《「史記」季布伝から》男子が一度承知したことは千金にも換えがたい価値があるということ。約束したことは必ず守るべきことのたとえ。
いで‐や
[感]《「や」は終助詞、「いで」を強めていう語》 1 困惑やとまどいや不承知の気持ちなどを表す。いやもう。さあ。さてまあ。「—、憂かりける世かな」〈源・少女〉 2 改まって事柄を述べるときに用い...
いな【否】
[名] 1 同意しないこと。不承知。「—も応もない」 2 (「…かいなか」の形で)…でないこと。「学生か—かは問わない」 [感] 1 申し出や依頼を拒否するときに用いる語。いやだ。「再度の懇...
いな‐せ【否諾】
《「せ」は肯定の意》 1 不承知か承知か。諾否(だくひ)。「さあ、—の返事はいかに」〈咄・御前男・一〉 2 安否(あんぴ)。また、その知らせ。「—の便りもし給はぬは」〈浄・出世景清〉
いな‐も‐お‐も【否も諾も】
[連語]《「お」は承諾の意の感動詞》不承知も承知も。否も応も。「—欲しきまにまに許すべきかたちは見ゆや我も寄りなむ」〈万・三七九六〉
いな‐や【否や】
[名]《名詞「いな」に係助詞「や」の付いた「健在なりや否や」などの「否や」の一語化》 1 不承知。異議。「この段階になれば—はない」 2 承知か不承知かということ。諾否。「—の返事を聞く」 ...
いや‐いや【嫌嫌】
[副]しかたなく物事を行うさま。嫌だとは思いながら。しぶしぶ。「—承知する」「—仕事をする」「—ながら別れる」 [名]幼児などが、嫌がって首を横に振ること。「—をする」
いや‐おう【否応】
不承知と承知。諾と否。「—を言っていられない」
否応(いやおう)無(な)し
承知も不承知もないようす。有無を言わせないようす。「—に連れ出す」