こ‐ぶし【小節】
1 木の節の小さいもの。 2 民謡・歌謡曲などで用いられる装飾的な発声技巧、およびそれによる細かい節回し。「—をきかせた歌い方」 3 謡曲で、音尾につけられる装飾的な節回し。観世流で用いる。
コロラトゥーラ【(イタリア)coloratura】
《「コロラチュラ」とも》声楽で、トリルなどの技巧的な装飾に富む華やかな旋律。18〜19世紀のオペラのアリアなどに好んで用いられた。
こ‐わざ【小技】
1 相撲・柔道などで、小さな動作でかける技。「—がきく」「—できまる」⇔大技。 2 ちょっとした技巧・技術。「ギター演奏の—」
さく【作】
1 作ること。また、作ったもの。文学・美術・音楽などの芸術作品についていうことが多い。作品。「会心の—」「狩野探幽—の障壁画」 2 耕作すること。また、農作物のできぐあい。「今年の稲の—は上々だ...
しんぎこう‐は【新技巧派】
大正初期の文学の一流派。芥川竜之介・菊池寛・久米正雄ら第三次・第四次「新思潮」の同人を中心とする作家に対する称。理知的な技巧を重視し、主題の鮮明な作風を示した。新理知派。
すかし‐ぼり【透かし彫(り)】
金属・木・石などをくりぬいて文様を表す技法。文様を透かして素地を残す方法(文様透かし)と、文様の周りの素地を透かす方法(地透かし)がある。木彫仏の光背、欄間、刀剣の鐔(つば)などに技巧を凝らした...
せい‐ぎ【性技】
広く性や性愛にかかわる技術・技巧。また、性交時における種々の体位。
そえ‐こと【諷言】
《「そえごと」とも》事物になぞらえるなどの技巧を用いた、当意即妙の言葉や和歌。「—と名付けて聞きも知らぬ歌の一両句など言ひかくることあり」〈無名抄〉
たくみ【巧み/工/匠】
《動詞「巧む」の連用形から》 [名] 1 細工師・大工など、手先や道具を使って物を作る職人。工匠。「飛騨の—」 2 技巧や意匠。「—を凝らす」 3 美しいものを作りだすわざやはたらき。「霊妙不...
たく・む【巧む/工む】
[動マ五(四)] 1 いろいろと工夫する。技巧や趣向を凝らす。「—・まざる効果」「矢張見た眼は恋人同士の道行と映ずるように—・まれている」〈谷崎・吉野葛〉 2 策略をめぐらす。「悪事を—・む」