とう‐けん【闘拳】
手指の形や身振りで勝敗を争う遊戯。藤八拳(とうはちけん)など。
とうはち‐けん【藤八拳】
《藤八五文薬の売り声から、あるいは幇間(ほうかん)藤八からという》拳の一。二人が相対し、両手を開いて耳のあたりに上げるのを狐、ひざの上に置くのを庄屋、左手を前に突き出すのを鉄砲(または狩人)と定...
としゅ‐くうけん【徒手空拳】
《「徒手」を強めていう語》 1 手に何も持っていず、素手であること。 2 資金・地位など頼るものがなく、自分の身一つであること。「—で事業をはじめる」
と‐つか【十握/十拳/十束】
《「つか」は、握った手の、小指から人差し指までの幅》10握りの長さ。10つかみの長さ。
とら‐けん【虎拳】
拳の一。近松門左衛門の「国性爺合戦」により、腰をかがめて杖(つえ)をつく姿を母親、こぶしを振り上げてにらむ姿を和藤内、這(は)って出る姿を虎とし、母親は和藤内に、和藤内は虎に、虎は母親に勝つとす...
にぎり‐こぶし【握り拳】
1 固く握りしめた手。げんこつ。こぶし。 2 無一文なこと。空手(からて)。
ほん‐けん【本拳】
拳(けん)の一。二人が対座して、互いに数を言いながら5指を屈伸して出し、両方の出した指の数の合計を言い当てたほうを勝ちとする。
むし‐けん【虫拳】
拳の一。親指を蛙(かえる)、人さし指を蛇、小指をナメクジに見立てて勝負を争うもの。蛙は蛇に、蛇はナメクジに、ナメクジは蛙に負ける。
やきゅう‐けん【野球拳】
二人が相対し、野球の投手・打者・走者の身振りをし、歌をうたいながらじゃんけんをして、負けたほうが着衣を1枚ずつ脱いでいく酒席の遊び。藤八拳をもじったもの。