うち‐や・る【打ち遣る】
[動ラ五(四)] 1 そのままにしておく。かえりみずにほうっておく。うっちゃる。「代助は平生から、此位に世の中を—・っていた」〈漱石・それから〉 2 遠くへやる。放して置く。「御髪は、こちたく清...
うっ・する【鬱する】
[動サ変][文]うっ・す[サ変]心がふさぎ、気持ちが晴れ晴れしない。心が沈む。「なんとなく気が—・する」
うっ‐ぷん【鬱憤】
外へ出さないで心の中に抑えている怒りや恨み。また、そういう気持ちが積もること。「—を晴らす」「善忠が所領を取りて左馬の助に申し与へんとするを—する折節なり」〈太平記・三五〉
うつし‐ざま【現し様】
[名・形動ナリ] 1 気持ちが正常で確かなさま。正気なさま。「—なる折すくなく侍りて」〈源・薄雲〉 2 いつもと変わらないこと。また、そのさま。「おほやけのかしこまりなる人の、—にて世の中にあり...
うつ‐じょう【鬱情】
晴れ晴れしない、うっとうしい気持ち。「それぞれの悩ましい青春の—の発散を志したのであろう」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
うつつ‐ごころ【現心】
1 《夢うつつの心の意から》夢見るような気持ち。うつろな心。「はや七分の正気を失って、何(どこ)が何(なに)やら一向—で」〈紅葉・二人女房〉 2 しっかりした気持ち。正気。「肝魂も消え果て—なし...
うつ‐ねん【鬱念】
心にわだかまるものがあって、晴れ晴れしない気持ち。「数日の—一時(いっし)に解散(げさん)す」〈平家・四〉
うつ‐もん【鬱悶】
心が晴れ晴れせず悩み苦しむこと。また、その気持ち。「—の心しのびがたく」〈一葉・うもれ木〉
うつら‐うつら
[副](スル) 1 《「うつ(空)」に接尾語「ら」の付いた「うつら」を重ねた語》 ㋐疲労などのために浅い眠りにひきこまれるさま。「熱が高くて一日じゅう—としていた」「退屈な話を聞かされてつい—す...
器(うつわ)が小(ちい)さ・い
人としての度量が狭い。能力を持ち合わせていない。また、細かいことや小さいことを気にする。「彼は社長になるには—・い」