かす・む【掠む】
[動マ四] 1 奪い取る。「他の怨敵に—・まれて、其の国土を破壊せむ」〈西大寺本金光明最勝王経平安初期点〉 2 人の目を盗む。こっそり行動する。「—・んで竹生島へ参ってござる」〈虎明狂・ぬらぬ...
かすめ‐と・る【掠め取る】
[動ラ五(四)] 1 奪い取る。盗み取る。「烏が犬のえさを—・る」 2 ごまかして奪い取る。「悪徳業者に土地を—・られた」
かす・める【掠める】
[動マ下一][文]かす・む[マ下二] 1 すきをうかがって、すばやく盗む。「財布を—・める」 2 人の見ていないすきに、こっそり何かをする。「上役の目を—・めてサボる」 3 すれすれに通り過ぎる...
かすり【掠り/擦り】
1 かすること。 2 文字がかすれていること。また、その箇所。 3 上前(うわまえ)。口銭(こうせん)。「—をとる」 4 かすり傷。「肩先に僅かの—負ひて」〈浮・新可笑記・五〉 5 地口(じぐち...
かすり‐がき【掠り書(き)】
墨の乏しい筆で、かすれたように書くこと。また、その書いたもの。
かすり‐きず【掠り傷】
1 物が皮膚をかすってできる軽い傷。擦過傷(さっかしょう)。 2 わずかな被害。
かすり‐ふで【掠り筆】
書画などでかすれを生じさせる筆法。渇筆。
かす・る【掠る/擦る】
[動ラ五(四)] 1 軽く触れて通り過ぎる。かすめる。「弾丸が耳を—・った」 2 上前をはねる。「賃金を—・る」 3 かすり書きにする。 4 他人のものをちょっと利用する。「その提灯の明りを—...
かすれ【掠れ/擦れ】
1 筆で書いた文字などがかすれていること。また、その箇所。 2 声がしわがれること。 3 品不足の状態。「品—」
かすれ‐きず【掠れ傷】
「掠り傷」に同じ。