すり‐き・れる【擦(り)切れる/摩り切れる/摺り切れる】
[動ラ下一][文]すりき・る[ラ下二]物と物とがこすれて切れる。「ズボンの裾が—・れる」
すり‐ぎ【擂り木/摺り木】
「擂り粉(こ)木」に同じ。
すり‐ぎぬ【摺り衣】
「すりごろも」に同じ。「その日、靫負(ゆげひ)の佐(すけ)の—やうする」〈枕・二九五〉
すりこ‐ぎ【擂り粉木/摺り子木】
1 すり鉢で、物をするのに用いる棒。サンショウの木が良材とされる。れんぎ。あたりぎ。すりぎ。 2 《すりこぎは、使うに従って短くなるところから》少しも進歩せず、かえってだんだん退歩する人をあざけ...
擂(す)り粉木(こぎ)で芋(いも)を盛(も)る
「擂り粉木で腹を切る」に同じ。
擂(す)り粉木(こぎ)で腹(はら)を切(き)る
不可能なことのたとえ。連木(れんぎ)で腹を切る。杓子(しゃくし)で腹を切る。擂り粉木で芋を盛る。
すり‐こみ【摺り込み/摩り込み】
染料をすり込むこと。また、染料をすり込んであるもの。
すりこみ‐ぞめ【摺り込み染(め)】
布の上に型紙をのせ、その上から染料をつけた刷毛(はけ)で種々の色をすり込んで模様を染め出すこと。また、その染め出した布。摺り染め。
すり‐こ・む【摺り込む/摩り込む】
[動マ五(四)] 1 こすってしみ込ませる。「傷口に薬を—・む」 2 すり砕いてまぜる。「味噌に木の芽を—・む」 3 へつらって取り入る。「教授に—・み身分ある人に電信求めて」〈蘆花・思出の記〉...
すり‐ごろも【摺り衣】
ヤマアイ・ツキクサなどの汁をすりつけ、いろいろの模様を染め出した衣。すりぎぬ。「—着(け)りと夢(いめ)に見つ現(うつつ)にはいづれの人の言(こと)か繁けむ」〈万・二六二一〉