とん‐ぎょう【頓教】
仏語。修行の階程を経ないで、直ちに成仏できると説く教え。また、最初からいきなり深遠な大乗の理法を説く教え。→漸教(ぜんきょう)
どう‐きょう【道教】
中国、古代の民間信仰を基盤とし、不老長生・現世利益を主たる目的として自然発生的に生まれた宗教。のち、仏教への対抗上、神仙説など道家の思想、および仏教の教理儀礼が取り入れられた。5世紀前半、北魏の...
どうじきょう【童子教】
江戸時代、寺子屋の教科書として広く利用された教訓書。1巻。作者未詳。鎌倉後期の成立という。童子を対象とした教訓を漢文体五言320句に記したもの。
ドルイド‐きょう【ドルイド教】
《druidism》ガリア・ブリタニアに定着した古代ケルト人の宗教。ドルイドとよばれる神官を中心に、占いや天文の知識、聖樹崇拝を重視し、霊魂不滅、輪廻(りんね)の教義を説いた。
ない‐きょう【内教】
仏家で、儒教・道教などに対して、仏教をいう語。また、仏典のこと。⇔外教(げきょう)。
なんぽう‐ぶっきょう【南方仏教】
インド中部に起こった仏教が、南方に伝わったもの。スリランカ・ミャンマー・タイ・カンボジア・ラオスで信仰され、釈迦(しゃか)の教えに忠実で、戒律が厳しい。→北方仏教
にそん‐ぎょう【二尊教】
浄土教の教え。「観無量寿経」には釈迦・阿弥陀二仏の教義があるとみた善導の考え方によるもので、二尊の意志は等しく念仏の一道であるとする。
はいか‐きょう【拝火教】
1 火を神格化して崇拝する宗教。 2 ゾロアスター教の異称。
はい‐きょう【背教】
信じていた宗教を、背き捨て去ること。信仰を捨てること。棄教。「—者」
はいぶつ‐きょう【拝物教】
呪物(じゅぶつ)の働きを信じて、これを信仰する宗教。