ちら◦う【散らふ】
[連語]《動詞「ち(散)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》散りつづける。しきりに散る。「秋萩の—◦へる野辺の初尾花仮廬(かりほ)に葺(ふ)きて」〈万・三六九一〉
ちらか・す【散らかす】
[動サ五(四)] 1 まとまっていたものを、ばらばらにする。物を一面に乱雑に広げる。「子供が部屋を—・す」 2 動詞の連用形に付いて、乱雑に…する、むやみに…する意を表す。ちらす。「食い—・す」...
ちらか・る【散らかる】
[動ラ五(四)]物が乱雑に広がる。散乱する。「足の踏み場もないほど—・る」
ちらし【散らし】
《動詞「ちらす」の連用形から》 1 広告・宣伝のために配る印刷物。多くは一枚刷りで、新聞に折り込んで配る。散らし広告。「大売り出しの—」 2 「散らし鮨(ずし)」の略。 3 「散らし模様」の略。...
ちらし‐がき【散らし書(き)】
色紙・短冊などに、和歌や文句を行頭・行末や行間をそろえず、濃く薄く、太く細く、さまざまに散らして書くこと。
ちらし‐がた【散らし形】
「散らし模様」に同じ。「木綿鹿の子の—に、茜(あかね)裏をふきかへさせ」〈浮・一代男・三〉
ちらし‐がみ【散らし髪】
髪を結ばずに、散らしたままにしておくこと。また、その髪。「幽霊は—なれど」〈紅葉・二人むく助〉
ちらし‐ぐすり【散らし薬】
患部のはれや痛みをやわらげるのに用いる薬。「—には崛竟の物が参った」〈二葉亭・浮雲〉
ちらし‐こうこく【散らし広告】
「散らし1」に同じ。
ちらし‐ずし【散らし鮨】
鮨飯の上に、刺身・ゆでた小えび・玉子焼き・かまぼこ・かんぴょうなどを並べた鮨。関西では、小さく切った具を鮨飯にまぜたものに錦糸(きんし)玉子をのせ、ばらずし・ごもくずし・かやくずしなどとよぶ。