かいだん【怪談】
《Kwaidan》小泉八雲の短編小説集。古典文学や民間伝承に取材した「耳なし芳一(ほういち)の話」「雪女」「むじな」など17編の怪談と、虫に関する3本の短編を収録する。1904年刊。 小林正...
かい‐ちょう【快暢】
[名・形動]調子がよく、のびのびしていること。また、そのさま。「どんなに—な脳髄の人でも」〈漱石・文学評論〉
かいどうとうせい【海道東征】
阪田寛夫の短編小説。昭和61年(1986)、雑誌「文学界」に発表。翌昭和62年(1987)、第14回川端康成文学賞受賞。 北原白秋の詩、信時潔作曲による交声曲。昭和15年(1940)の皇紀...
カイパー‐ベルト【Kuiper belt】
海王星軌道の外にある、小惑星や氷・ちりなどが密集した領域。太陽から約48天文単位以遠をリング状に取り巻いており、彗星(すいせい)の供給源であるとして、オランダ生まれの米国の天文学者 G=P=カイ...
かいめつのじょきょく【壊滅の序曲】
原民喜の短編小説。昭和24年(1949)、雑誌「近代文学」の1月号に発表。昭和22年(1947)に発表された「夏の花」「廃墟から」とあわせ、三部作をなす。
かいろうにて【廻廊にて】
辻邦生の長編小説。亡命ロシア人画家マーシャの生涯を描く。昭和37年(1962)から昭和38年(1963)にかけて「近代文学」誌に連載。昭和38年(1963)、第4回近代文学賞受賞。
かかれざるいっしょう【書かれざる一章】
井上光晴の短編小説。昭和25年(1950)7月、文芸誌「新日本文学」に発表された処女作。日本共産党の下部党員の生活を描く。
かがみのなかのかがみ【鏡の中の鏡】
《原題、(ドイツ)Der Spiegel im Spiegel》ドイツの児童文学者、エンデによる大人向けの短編小説集。1984年刊行。
かがやくにほんごのあくたい【かがやく日本語の悪態】
川崎洋の随筆。平成9年(1997)刊。古今の文学作品や方言、キャンパス用語などから著者が収集したあらゆる日本語の悪態を網羅的に紹介する。平成10年(1998)、同年刊行の「日本方言詩集」と本作な...
かがやくひ‐の‐みや【輝く日の宮】
《古くは「かかやくひのみや」》 源氏物語の登場人物、藤壺(ふじつぼ)の異称。 源氏物語の第1巻桐壺(きりつぼ)の異称。 丸谷才一の長編小説。源氏物語の幻の巻、「輝く日の宮」成立の謎を巡る文...