きっこう‐うち【亀甲打ち】
亀甲の文様を打ち出した組みひも。調度・武具の類に用いる。
きっこう‐がた【亀甲形】
亀の甲のように六角形が上下左右に並んだ形。また、その文様。六角形一つのものにもいう。亀甲。亀甲模様。
きっこう‐もよう【亀甲模様】
「亀甲形」に同じ。亀甲文様。
きほう‐きょう【夔鳳鏡】
中国・日本の古代の銅鏡・鉄鏡の一。向かい合う2羽の鳥をかたどって配した文様がある。後漢から六朝(りくちょう)時代に用いられ、日本でも前期の古墳から少数が出土。
きほう‐もん【夔鳳文】
中国、殷(いん)・周時代の青銅器などにみられる空想の鳥の文様。曲がった嘴(くちばし)、大きなとさか、鷲(わし)のようなけづめをもつ。
きょう‐けち【夾纈】
奈良時代に行われた染色法。文様を彫った2枚の板の間に折り畳んだ布帛(ふはく)を固く挟み、文様の部分に孔(あな)をあけて染料を注いで染める。板締め。
きょし‐もん【鋸歯文】
のこぎりの歯の形をした文様。弥生時代から古墳時代にかけての土器・銅鐸(どうたく)・銅鏡、古墳の壁画、また飛鳥・奈良時代の瓦などにみられる。
きり‐かね【切(り)金/截り金】
1 仏画や仏像の装飾に使う技法。細長く切った金や銀の箔を用いて、衣などに繊細華麗な文様を描き出す。平安時代から鎌倉時代にかけて盛行した。 2 金銀の薄板を小さく切って、蒔絵(まきえ)の中にはめ込...
きり‐の‐とう【桐の薹】
1 桐の花軸。 2 紋所の名。桐を図案化したもので、五三の桐、五七の桐などがある。 3 《文様に2を用いたところから》大判・小判・一分金(いちぶきん)などの判金。きりのと。「その時の白菊は—に替...
きりゅう‐もん【虺竜文】
古代中国の青銅器に用いられた文様。蛇に似た爬虫(はちゅう)類動物を描く。