なるみせんきち【鳴海仙吉】
伊藤整の長編小説。終戦直後の文芸評論家、鳴海仙吉の思想や生活を詩・小説・評論などの形式で表現する。昭和25年(1950)刊行。
におい【匂い】
1 そのものから漂ってきて、嗅覚を刺激するもの。「香水の—」「サンマを焼く—」→臭(にお)い1 2 いかにもそれらしい感じ・趣。「都会の—」「生活の—」→臭(にお)い2 3 芸能や文芸で、表現の...
にくたいとしとあくま【肉体と死と悪魔】
《原題、(イタリア)La carne, la morte e il diavolo nella letteratura romantica》イタリアの英文学者・文筆家のプラーツによる文芸評論。1...
にせがねつくり【贋金つくり】
《原題、(フランス)Les Faux-Monnayeurs》ジードの長編小説。1925年、文芸誌「N.R.F.(新フランス評論)」に発表。実験的な構成で、ヌーボーロマンの先駆ともされる作品。贋金...
にせんどうか【二銭銅貨】
江戸川乱歩の短編推理小説。大正12年(1923)「新青年」誌に掲載された、著者の処女小説。ポーの「黄金虫」の影響を感じさせる暗号解読もので、日本の推理小説の基礎を築いた作品。 黒島伝治の短編...
にひき【二匹】
鹿島田真希の処女小説。二人の男子高校生に起こる不条理な日常生活を描く。平成10年(1998)、第35回文芸賞受賞。
にほん‐げいじゅついん【日本芸術院】
芸術上の功績顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関。文化庁の所管。昭和22年(1947)帝国芸術院から現名に改称。第一部美術、第二部文芸、第三部音楽・演劇・舞踊に分かれ、会員は終身で120名以内。...
にほんげんだいぶんがくじゅうにこう【日本現代文学十二講】
高須芳次郎の著作。新潮社の「思想・文芸講話叢書」の一。大正13年(1924)刊。
にほんについてかたろう【日本について語ろう】
石原慎太郎と小田実による対談。昭和44年(1969)、雑誌「文芸春秋」12月号に掲載され、第31回文芸春秋読者賞を受賞。
にほんのくろいきり【日本の黒い霧】
松本清張によるルポルタージュ。雑誌「文芸春秋」に昭和35年(1960)1月号から12月号まで連載。下山事件、帝銀事件など、戦後の日本で起きた未解決事件の真相を推理する。単行本は昭和35年(196...