がらくたぶんこ【我楽多文庫】
硯友社(けんゆうしゃ)の機関誌。明治18年(1885)創刊。同22年廃刊。同人の小説・短歌・詩などを掲載。近代日本文学最初の文芸雑誌であり同人雑誌でもある。
き‐か【旗下】
1 大将の旗印のもと。また、大将の支配下。「将軍の—に馳せ参じる」 2 特定の考え方の影響下。「科学万能の—に奔趨(ほんすう)したれども」〈抱月・囚はれたる文芸〉
きせき【奇跡/奇蹟】
《原題、The miracle》ハイドンの交響曲第96番ニ長調の通称。1791年作曲。ロンドン交響曲の一。通称は、演奏会の最中に天井からシャンデリアが落ちたにもかかわらず、だれも怪我をしなかっ...
きどりはんのじょうにあたうるしょ【気取半之丞に与ふる書】
森鴎外が相沢謙吉の名で発表した文学論。正題「舞姫に就きて気取半之丞に与ふる書」。明治23年(1890)4月、「しがらみ草紙」に掲載。自身が発表した小説「舞姫」に対する、文芸評論家石橋忍月が気取半...
きなだむら【鬼涙村】
牧野信一の短編小説。昭和9年(1934)、雑誌「文芸春秋」に発表。同名の作品集は、昭和11年(1936)に刊行。
きばち【黄蜂】
文芸雑誌。昭和21年(1946)、寺田守が創刊。昭和24年(1949)廃刊。
きむら‐き【木村毅】
[1894〜1979]文芸評論家・小説家。岡山の生まれ。明治文化研究会同人として、創作・翻訳・評論に幅広く活躍。日本フェビアン協会・日本労農党にも参加し、社会運動に関わる。著作に「小説研究十六講...
きょうさんしゅぎてきにんげん【共産主義的人間】
林達夫の評論。昭和26年(1951)、雑誌「文芸春秋」に発表。同年刊。フルシチョフ以前にスターリンを批判したことで知られる。
きょうどうげんそうろん【共同幻想論】
吉本隆明による評論。昭和41年(1966)から昭和42年(1967)にかけて「文芸」誌に連載した前半部に、書き下ろしの後半部を加え、昭和43年(1968)に刊行。国家とは共同の幻想であると説く国...
きょ‐こう【虚構】
1 事実ではないことを事実らしくつくり上げること。つくりごと。 2 文芸作品などで、作者の想像力によって、人物・出来事・場面などを現実であるかのように組み立てること。フィクション。仮構。