きんだい‐げき【近代劇】
19世紀末にヨーロッパで起こった演劇。近代市民社会の個人主義・自由主義の立場から人生や社会問題を扱った。作家としては、イプセン・ストリンドベリ・ハウプトマン・チェーホフ・ショーら。日本では明治末...
きんだいにほんろうまんしゅぎけんきゅう【近代日本浪漫主義研究】
吉田精一による文学評論。昭和15年(1940)刊行の処女評論集。北村透谷、泉鏡花、森鴎外などの作家や「文学界」「明星」「白樺」などの雑誌による文芸運動を取り上げ、日本の浪漫主義文学の歴史と意義を...
きんだいぶんがく【近代文学】
文芸雑誌。昭和21年(1946)創刊、昭和39年(1964)廃刊。本多秋五・平野謙・山室静・埴谷雄高・荒正人・佐々木基一・小田切秀雄を同人として創刊。戦後派文学推進の拠点となった。
ぎこてん‐しゅぎ【擬古典主義】
1 古典芸術を規範とする文学・芸術上の傾向。西欧の啓蒙主義文学などにみられるが、その伝統的形式性にこだわり、内容の浅薄な模倣に終わる傾向もあった。擬古主義。→古典主義 2 明治20年代、西鶴らの...
ギリシャ‐しんわ【ギリシャ神話】
古代ギリシャ民族が伝承した神話や伝説。主神ゼウスを中心に、オリンポスの神々や人間の英雄などが登場する。「イリアス」「オデュッセイア」のほか、多くの文芸作品に描かれ、ヨーロッパの文芸や美術に大きな...
くうちゅうていえん【空中庭園】
角田光代の連作短編小説。平成14年(2002)「別冊文芸春秋」誌で連載された5作品に、書き下ろし1作品を加えて同年単行本化。郊外の団地に暮らす家族の複雑な人間模様を淡々と描く。平成15年(20...
く‐く【煦煦】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 日の光などが暖かなさま。「—たる春日(しゅんじつ)に背中をあぶって」〈漱石・草枕〉 2 恵みを与えるさま。「自然主義の文芸は…偏えに—熙々(きき)の情趣に乏し...
くさなぎのつるぎ【草薙の剣】
橋本治による小説。62歳から12歳まで、10歳ずつ年齢の違う6人の男性を主人公に各世代の人生を描く。雑誌「新潮」に連載ののち、平成30年(2018)刊行。第71回野間文芸賞受賞。
くさのうえのちょうしょく【草の上の朝食】
保坂和志の青春小説。平成5年(1993)刊。第15回野間文芸新人賞受賞。著者のデビュー作「プレーンソング」の続編。
くされたまご【くされ玉子】
嵯峨の屋お室の短編小説。明治22年(1889)、文芸誌「都の花」に発表。明治24年(1891)刊行の作品集「新編千草」に収録。