じ‐もん【地紋/地文】
1 織り方の組織や糸使いの変化によって織物の地に織り出した文様。特に、染めや刺繍などの生地の文様についていう。 2 工芸品や証券・新聞などの印刷物で、地の模様。
ジャガタラ‐ぶみ【ジャガタラ文】
江戸初期、幕府の鎖国政策によってジャガタラに追放された在留欧人の日本人妻やその混血児たちが、日本の親類や知人に送ってきた手紙。
じゅうく‐もん【十九文】
《十九文屋で売る品物の意》とるに足りない、価値のないもの。安物。「其弟子どもがたんとあれど、どれとっても—」〈胆大小心録〉
じゅう‐ぶん【重文】
1 主語と述語をもつ関係が二つ以上並列的に含まれる文。「冬が去り、春が来る」など。→単文 →複文 2 「重要文化財」の略。
じゅう‐もん【十文】
1 1文の10倍。 2 江戸時代、上方で、街頭に立つ最下級の娼婦の値段。また、その娼婦。惣嫁(そうか)。十文色(じゅうもんいろ)。「定まりの—にて、各別のほり出しあり」〈浮・一代女・六〉
じゅがん‐もん【呪願文】
呪願の内容を書いた文。
じゅ‐もん【呪文】
1 修験道・陰陽道などで唱えるまじないの文句。→呪(じゅ) 2 呪術的効果を望んで唱える言葉。一定のきまり文句の反復が多い。「あやしげな—を唱える」
じゅ‐もん【頌文】
経や論の文章の終わりの部分にある、仏の功徳をほめたたえる韻文。偈(げ)の文。偈。
じょう‐ぶみ【状文】
手紙。書状。ふみ。「—の通ひも、片陰に忍び道をつけて」〈浮・男色大鑑・一〉
じょう‐ぶん【上文】
前に記した文言。前文。