こう【公】
[名] 1 国家や社会の全体に関係する事柄。おおやけ。「一身を—に奉ずる」⇔私(し)。 2 華族制度で、五等爵の最上位。公爵。 [代]二人称人代名詞。あなた。貴公。「—のおむかひに出たのぢゃ...
こうづ‐はるしげ【高津春繁】
[1908〜1973]言語学者。兵庫の生まれ。東大教授。古典文献学・印欧比較言語学を専攻。著「アルカディア方言の研究」「印欧語比較文法」など。
こくご‐がく【国語学】
日本語を研究対象とする学問。日本語の音韻・文法・語彙・文字・文体・方言などについて歴史的・地理的に、また、個別的・体系的に研究する。
こくご‐もんだい【国語問題】
1 ある国民の使用言語の種類・方言差・使用文字などに何らかの改善に値する点があると考えられる場合の問題。言語問題。 2 日本において、漢字の制限・節減、その字体、音訓の整理、仮名遣い、送り仮名、...
ここり【心】
「こころ」の上代東国方言という。「群玉のくるにくぎ鎖(さ)し固めとし妹(いも)が—は動(あよ)くなめかも」〈万・四三九〇〉 [補説]例歌の原文「去去里」の「里」は「ろ」の乙類の仮名にも用いるので...
こと‐の‐へ【言の葉】
「ことのは」の上代東国方言。言葉。人のうわさ。「うつせみの八十(やそ)—は繁くとも争ひかねて我(あ)を言(こと)なすな」〈万・三四五六〉
ことばのいずみ【ことばの泉】
国語辞典。和装5冊、洋装1冊。落合直文編。明治31年(1898)刊。巻首に語法摘要を記し、固有名詞・方言・新語も含み、約13万の語彙を五十音順に配列したもの。嗣子の直幸らが明治41年(1908)...
こ‐な【子な】
「子ら」の上代東国方言。男性が恋人や妻を親しみを込めて呼ぶ語。「うべ—は我(わぬ)に恋ふなも立(た)と月(つく)のぬがなへ行けば恋(こふ)しかるなも」〈万・三四七六〉
こゆ・い【濃ゆい】
[形]濃い。九州地方などの方言。「味が—・い」
こ‐ろ【子等】
《「ろ」は接尾語。上代東国方言》「こら(子等)」に同じ。「小菅ろの末(うら)吹く風のあどすすかかなしけ—を思ひすごさむ」〈万・三五六四〉