いり‐も・む【いり揉む】
[動マ四] 1 入り乱れて押し合う。また、天候などが荒れ狂う。「終日(ひねもす)に—・みつる雷(かみ)の騒ぎに」〈源・明石〉 2 ひたすらに祈る。「ただ少しの便りを給はらんと—・みて申して」〈今...
いる【沃る】
[動ヤ上一]水などを注ぐ。かける。浴びせる。「僧は腰に湯をいさせて」〈今昔・二〇・二〉
いるかせ【忽せ】
[形動ナリ]おろそかなさま。いい加減であるさま。ゆるがせ。「何ぞ僧を—にせんや」〈今昔・一七・一一〉
いわや‐と【岩屋戸】
《「いわやど」とも》岩屋の入り口。いわと。「—に立てる松の木汝(な)を見れば昔の人を相見るごとし」〈万・三〇九〉
いん【淫/婬】
1 性欲。色欲。また、みだらであること。「—にふける」 2 精液。「不浄の—付きて染みたり」〈今昔・一七・四五〉
う【卯】
1 十二支の4番目。 2 方角の名。東。 3 昔の時刻の名。今の午前6時ごろ、およびその後の2時間。または午前6時前後の2時間。 4 1にあたる年や日。 5 陰暦2月の異称。
うい‐こうぶり【初冠】
元服して、初めて冠を着けること。ういかがふり。ういかぶり。ういかむり。ういこうむり。「昔、男、—して」〈伊勢・一〉
うき‐かわたけ【浮き河竹/憂き河竹】
定まりのない、つらいことの多い身の上を、水に浮き沈みする川辺の竹にたとえ、「浮き」に「憂き」を掛けた語。遊女の境遇をいう。「恥づかしながらわたしが昔は—の傾城(けいせい)」〈浄・嫗山姥〉
うき‐ぎ【浮(き)木】
《「うきき」とも》 1 水の上に浮かんでいる木片。 2 船。いかだ。「—に乗りて河の水上を尋ね行きければ」〈今昔・一〇・四〉 3 マンボウの別名。
う‐げき【羽檄】
《昔、中国で緊急の触れ文に鳥の羽を挟んだところから》急を要する檄文(げきぶん)。飛檄(ひげき)。羽書(うしょ)。「—を飛ばす」