物(もの)に当(あ)た・る
物に突き当たるほど慌てふためく。「—・りて喜び給ふこと限りなし」〈今昔・二二・八〉
もの‐の‐じょうず【物の上手】
芸能の名人。芸道の達人。「況や守(かみ)、本より—にて」〈今昔・二八・四〉
もの‐はり【物張り】
洗い張りや染め物・裁縫などの仕事をすること。また、その人。「おのれは故宰相殿の—にてなん侍りし」〈今昔・二四・二七〉
ももたろう【桃太郎】
昔話の一。また、その主人公の名。川を流れてきた桃の中から生まれた桃太郎が、老夫婦に育てられ、成長して犬・猿・キジを供に連れて鬼が島の鬼を退治し、金銀財宝を持ち帰る。
もら・う【守らふ】
[動ハ四]《動詞「守(も)る」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」がついて一語化したもの》じっと見つめている。うかがっている。「此の瓜食らふを—・ひ居たり」〈今昔・二八・四〇〉
もろ‐こし【唐土/唐】
1 昔、日本から中国を呼んだ名。から。とうど。 2 昔、中国から伝来したものにつけた語。 [補説]中国南方の越(えつ)(浙江(せっこう)省付近)の諸国・諸族の「諸越」の訓読みから起こり、最初その...
もんぜつ‐びゃくじ【悶絶躃地】
苦しみもだえてころげまわること。「王、此を聞きて—して」〈今昔・一・五〉
やがて【軈て/頓て】
[副] 1 あまり時間や日数がたたないうちに、ある事が起こるさま、また、ある事態になるさま。そのうちに。まもなく。じきに。「—日が暮れる」「東京へ出てから、—三年になる」 2 それにほかならない...
やく‐と【役と】
[副] 1 一つのことに専念するさま。もっぱら。ひたすら。「酒を造り置きて、他のことにも使はずして、—蜂にのませてなむこれを祭りける」〈今昔・二九・三六〉 2 はなはだ。やけに。たいそう。「—足...
やぐら‐だいこ【櫓太鼓】
相撲場または昔の劇場で、開場や閉場を知らせるために櫓の上で打つ太鼓。