うすざくら‐もえぎ【薄桜萌葱】
襲(かさね)の色目の名。表裏とも薄青。一説に、表は薄青、裏は薄紅とも。春に用いる。
うす‐ざむ・い【薄寒い】
[形][文]うすざむ・し[ク]《「うすさむい」とも》かすかに寒さを感じる。うそさむい。うすらさむい。「春の宵はまだ—・い」 [派生]うすさむさ[名]
うす‐だたみ【薄畳】
厚みの少ない畳。宮殿の敷物として春と夏に用いた。のちの薄縁(うすべり)。
うす‐はた【薄機/薄繒】
「薄物1」に同じ。「佐保姫の織りかけさらす—の霞たちきる春の野辺かな」〈古今六帖・五〉
うす‐はなざくら【薄花桜】
1 色の薄い桜の花。「紅の—匂はずはみな白雲と見てや過ぎまし」〈詞花・春〉 2 薄い桜色。「当世顔はすこし丸く、色は—にして」〈浮・一代女・一〉 3 薄い藍色。→薄花色 4 襲(かさね)の色目の...
うすら‐ひ【薄ら氷】
《「うすらび」とも》薄く張った氷。うすごおり。はくひょう。うすらい。《季 春》「—の草を離るる汀かな/虚子」
うそ【鷽】
1 アトリ科の鳥。全長16センチくらい。頭は黒く、背は青灰色。雄はほおの辺りに淡紅色の部分がある。山地の樹林にすみ、フィーフィーと口笛を吹くような声で鳴く。うそどり。うそひめ。《季 春》「—なく...
うたい【謡】
《動詞「うた(歌)う」の連用形から》能の詞章。また、これに節をつけて謡うこと。観世・宝生・金春(こんぱる)・金剛・喜多などの流儀がある。謡曲。
うたがうらく‐は【疑うらくは】
[連語]《動詞「うたがう」の終止形+接尾語「らく」+係助詞「は」》疑ってみることには。恐らく。ひょっとして。「—君却て妾を思わざるべし」〈織田訳・花柳春話〉 [補説]本来「うたが(疑)う」のク語...
うた‐がき【歌垣】
1 古代、求愛のために、男女が春秋2季、山や市(いち)などに集まって歌い合ったり、踊ったりした行事。東国では嬥歌(かがい)という。 2 奈良時代には、踏歌(とうか)のこと。→踏歌 [補説]人々が...