ゆき‐もよ【雪もよ】
雪の降っている最中。「草も木もふりまがへたる—に春待つ梅の花の香ぞする」〈新古今・冬〉
ゆき‐やなぎ【雪柳】
バラ科の落葉小低木。川辺に生える。枝は弓なりに垂れ、葉は柳のように細くて小さい。春、白い小花が枝上に並んで咲き、雪が積もったように見える。庭や公園によく植えられる。こごめばな。こごめざくら。こご...
ゆきわり‐そう【雪割草】
1 サクラソウ科の多年草。本州中部以北の高山に自生し、高さ約10センチ。葉は根際から出て、へら形でしわがあり、裏面に淡黄色の粉状のものがついている。初夏、淡紅紫色の小花をつけ、名は雪解けとともに...
ゆく‐はる【行く春】
過ぎ去っていこうとする春。暮れていく春。晩春。《季 春》「—や鳥啼き魚の目は泪(なみだ)/芭蕉」 [補説]書名別項。→ゆく春
ゆ‐ごう【癒合】
[名](スル)傷がなおり、離れていた皮膚や筋肉などが付着すること。傷口がふさがること。「傷は見るまに—して」〈寅彦・春寒〉
ゆしまもうで【湯島詣】
泉鏡花の小説。明治32年(1899)、春陽堂より書き下ろしとして刊行。神楽坂の芸者蝶吉と青年の心中を描く。
ゆすら【梅桃】
「ゆすらうめ」に同じ。《季 実=夏 花=春》「万両に—の花の白き散る/子規」
ゆすら‐うめ【梅桃/英桃/桜桃/山桜桃】
バラ科の落葉低木。高さ約3メートル。葉は互生し、倒卵形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。4月ごろ、葉より早く、白または淡紅色の5弁花が開く。実は丸く、6月ごろ赤く熟し、食べられる。中国の原産で、...
ユダヤ‐れき【ユダヤ暦】
ユダヤ人が用いた太陰太陽暦の一種。日は夕方、月は新月の日に始まり、春分または秋分が年始で、平年は12か月、閏年は13か月で、閏月を第6月の次に置く。前3761年10月7日を創世紀元とする。
指(ゆび)を染(そ)・める
《「春秋左伝」宣公四年から》食物を指先につけてなめる。転じて、物事に手をつける。やりはじめる。「俳句に—・める」